2017年1月18日

【レビュー】TA-ZH1ESでハイレゾ紅白♪　コンポで鳴らして聴いてみよう！

tecstaff Walkman, ハイレゾ TA-ZH1ES 0 Comments

昨年秋に発売されたヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」をハイレゾ対応のマルチオーディオプレーヤー「MAP-S1」に接続してコンポで鳴らしてみました。

こういう使い方でも「TA-ZH1ES」の良さって感じられるのかな？と、思いつつ試して見たんですが、これがまた効果絶大。試聴レポートをお届けします。

こんにちは、店員佐藤です。

ソニー初の据え置き型ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」は昨年秋の10月29日に発売されています。ソニーショールームでも展示はありますが、やはり人が多いことや周りの音も気になる、ということで、じっくりと試聴しにお越しになるお客様がいらっしゃいます。

私たちも気兼ねせず自由に聴いていただきたいのでハイレゾオーディオの試聴の際は、あえてそばから離れて長時間試していただいています。

30万円ウォークマン「NW-WM1Z」＋20万円のハイレゾヘッドホン「MDR-Z1R」＋25万円のヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」にキンバーケーブルを加えると大体80万円のセットになります。

これが80万円の音かぁ、と、ヘッドホンに耳を傾けると、確かに今まで聴いたことのない音が聞けて、店員の私がいうのもアレなんですが貴重な体験ができた感じがします。

ソニーショップの店員をやってて良かったなぁ、と、このSignatureシリーズについては特に思います。

で、たまにご相談いただくのが「TA-ZH1ES」でスピーカーを駆動することができないかということ。ヘッドホンアンプですのでスピーカー端子もなく出力もそこまで大きくないため、直接スピーカーでその音を鳴らすことはできないのですが、RCAピン端子からプリ出力することはできます。

そうだ、これをそのままマルチオーディオプレーヤー「MAP-S1」につないであげれば、ここで簡単に「TA-ZH1ES」の音をスピーカーで聴くことができるじゃないですか。

ということで、早速試してみるわけです。音声ケーブルが1本あれば、それだけで音を鳴らすことができます。TA-ZH1ESのアウトプットを「PRE OUT」に設定して、MAP-S1をライン入力にするだけでOK。

面白いのはプリ出力なのにTA-ZH1ESのボリュームコントロールが使えること。出力は一定ではなくボリュームに依存していてプリ出力のボリュームをコントロールできます。

聞き比べのため同じ楽曲をUSBメモリーに入れてMAP-S1で直接再生するのと、ウォークマン→TA-ZH1ES→MAP-S1で鳴らすのと比較試聴してみたのですが、TA-ZH1ESのボリュームを全開にした状態とMAP-S1で直接USBメモリーを再生した時の音圧がほぼ同じレベルでした。

なので演奏中はTA-ZH1ESのボリュームは常に全開という状態になります。

で、今回再生したかったのがこちら。昨年のNHK紅白歌合戦です♪

昨年の大晦日のNHK紅白は自宅の4Kブラビアで全部拝見しました。例年と比べて凝ったセットなどがなくダンス中心でパフォーマンスを楽しめた感じ。それほど集中して見ることがなかった紅白歌合戦でしたが、今年はガッツリと見てしまったので、なんか演奏された曲とか印象に残ってるんですよね。

これをハイレゾで聴いてみたいなーと、手持ちの曲を集めて、ハイレゾで買える楽曲はmoraからダウンロード購入もしているんですが、さすがに全部はハイレゾでは揃いません。

ハイレゾで揃わなかった楽曲はツタヤさんでCDをレンタルしてきて、紅白2016プレイリストを制作。ざっくりと24曲揃えたところ、ハイレゾで購入することができたのは9曲でした。40%弱というところなんですが、ま、今時点でその気になればこれくらいの割合でハイレゾ楽曲は購入ができるという感じでもあります。

ハイレゾと音楽CD、一部MP3などの圧縮音源もあるんですが、これらの曲を「TA-ZH1ES」でじっくりと聞いてみるわけです。

MAP-S1での直接再生と聞き比べてみると、ふむふむ、やはり音の違いはかなりあります。私の耳でもブラインドテストで全部、当てられるレベルで違いが感じられます。

「TA-ZH1ES」の役割については以前の当店レビューレポートでご案内しています。

☆当店blog　16.9.1.15「何でもDSDハイレゾ！　ヘッドホンアンプ『TA-ZH1ES』展示レポート」

ハイレゾ楽曲でもCD楽曲でもMP3でも、入力された音声信号はすべて384kHzのハイレゾ相当の音質にDSEE HXでアップスケールされ、それをさらに11.2MHzのDSDに変換して鳴らしてくれる、ということをします。

ドライブするアンプも高品位なものになっていますが、その音だけをプリアウトして他のアンプで再生しても、やはり「TA-ZH1ES」の音になるんですね。

一番違いがわかりやすかったのが「三代目 J Soul Brothers」の「Welcome to TOKYO」でした。これは48kHz/24bitのハイレゾ音源でダウンロード購入。

イントロの電子音からして全く鳴りが違うというか、音の波形を本当に正確に再現するとこんなにピッタリとした音像が出来上がるのか！と、驚きます。MAP-S1で鳴らしている音もれっきとしたハイレゾ音声なんですが、その上をいく音を聴かせてくれます。

これはヘッドホンだけで聴くのはもったいないかも。

CD音源のものも、すごい見事に再生をしてくれます。「乃木坂 46」の「サヨナラの意味」など、ピアノを使った曲だとDSEE HXの効果が高く消え入るようなピアノの響きの残響音がしっかりと聞こえてきます。途中でスッと消えてしまうことがなくいつまでも残響が残っている感じ。

それと女性ボーカルのノビが違うというか、TA-ZH1ESを通すとよりクリアな聞こえ方がする感じ。

ウォークマンに入っている楽曲はまったく同じデータなんですが、こうも音質が変わってくるんですね。

演歌のハイレゾって聴いたことがないのですが、なるほど、こういう聞こえ方するのかなぁ。「坂本冬美」さんの「夜桜お七」ですが、さすが演歌の方は歌が超うまいですね。声のどこをとっても綺麗に意識されている感じでうっとりしてしまいます。

企画コーナーの「PPAP」もハイレゾにアップスケーリングして聴いてみます。うん、MAP-S1で鳴らすよりもややマイルドでまろやかになった感じが全体にするんですが、輪郭が甘くなる感じではなく、こうした尖った音がするときは「三代目 J Soul Brothers」同様に脳みそにガツンとくる音を鳴らしてくれます。

なるほどー、これは面白いですね。

今までヘッドホン試聴にだけしか使ってきませんでしたが、これなら大勢で同時にTA-ZH1ESの音を体験できます。

ハイレゾ未体験の方にハイレゾと音楽CDの聞き比べを店頭で行うことがありますが、ソニーの「DSEE HX」を使ったハイレゾへのアップスケーリングの効果もこれでよーくわかるかも。

ウォークマンに試聴したい楽曲を入れてお持ちいただければすぐに音が出せます。ご興味ある方は是非、ご来店のうえ、当店店頭でご試聴になってみてください。おそらく今週いっぱいは私が一人で紅白歌合戦をしていると思います♪

	ヘッドホンアンプ TA-ZH1ES
	ストア価格：250,000 円+税
	ソニーストア長期保証選択・5年ワイド：25,000円+税・3年ワイド：13,000円+税・5年ベーシック：13,000円+税・3年ベーシック：無償
	メーカー商品情報ページはこちら　製品サポートページはこちら

発売日：2016年10月29日
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