デジタル一眼”α7S2″が国内発売へ 価格は418,880円
こんにちは、店員佐藤です。
先週、海外で発表になっていたデジタル一眼カメラ”α7S2″が日本国内向けに正式発表されました。
☆ソニープレスリリース『5軸手ブレ補正機能と4K動画記録機能を搭載したミラーレス一眼カメラ『α7S II』を発売』
夏に”α7R2″が登場してから、すぐに別ラインナップで7S2が出てきてしまいました。先に海外で発表になっておりアメリカで約3,000ドルとのことでしたので、それなりの価格になるとも予想はされていましたが、1ドル140円計算での日本発売になりました。
現行レートでは1ドル120円前後ですが、製品価格にはサポート体制や流通上の販売手数料なども反映されることが予想されるので日本での価格決定はドル円レートだけでは決定されません。
カメラのパーツで一番高いものってなにかというとやはり「センサー」という話を聞いたことがあるんですが、5軸手振れ補正、1200万画素フルサイズセンサーなどの高額パーツを搭載しているのと、あとは4K動画の本体記録などがあるからなんでしょうかね。
さて、注目のセンサー部分ですが先行機種の”α7S”と同等のものが採用されていて、”α7R2″の様な裏面照射CMOSや、像面位相差AFなどの搭載はありませんでした。それでもこのフルサイズ1200万画素で最高ISO感度「409600」を実現するセンサーは唯一無二。
暗所での撮影を可能にしてくれるこのセンサーは今まで撮影できなかった世界を手軽に見せてくれます。 こうした星空などは他のカメラでもシャッター速度を長くすれば撮れますが、動きのあるものなどを速いシャッター速度で撮る、というシーンでは”α7S”の独壇場。
真っ暗に見えるところでも感度を上げて撮影したり、またAFがこんな暗いところで使えるの!?というシーンに私もなんども出会っています。
そのAF性能ですが、”α7S”から進化してきました。従来は25点のAFエリアでしたが中央の9区画をさらに細分化し169点のAF枠に増やしています。これにより被写体の検出精度が大幅に向上。
従来より高速かつ精度の高いAFを実現するとのこと。”α7R2″同様に瞳AFをコンティニュアスAF(AF-C)でも使えるなど、7R2で採用された新機能も搭載。
なお、像面位相差AFの搭載はないので”α7R2″の様にAマウントレンズの位相差AF駆動はできません。ファストハイブリッドAFではなく、ファストインテリジェントAFになりますのでご注意を。
そして、こちらも進化ポイントです。ピクチャープロファイルにおいて、従来はS-Log2の対応だったものがS-Log3にも対応するとのこと。より広い再現域を確保するそうです。
ちなみにピクチャープロファイルは主に動画撮影時に利用されます。使った事ないけど動画撮影の色の設定をするものです。あとから動画編集ソフトで色を調整すれば良いものじゃないの?とか思うんですが、そうすると一度圧縮のかかった動画ファイルの色や階調を調整することになるため画質的には不利になります。
あらかじめ圧縮がかかる前に色調整をすることで編集時により有利な条件で色や階調の表現をしよう、というのがピクチャープロファイルです。
S-logやS-Gmamutは、より広い色域の映像を記録しておき、後からそれを専用のソフトで戻して使う、ということをします。
そのため、撮影時にピクチャープロファイルでS-logを設定すると画面は非常に淡いものとなるのですが、それを本来の書き戻したときの色再現ができるようなガンマ表示アシスト機能というのも搭載。プロの世界の話に聞こえますが、作品づくりでより上のレベルのものを編集するときに素人でも挑戦ができるカメラになります。
複数のカメラを使っての撮影で完全に色を合わせるときなどにこういうのを利用するそうですが、やってみたいですね。
動画関連ではフルHD画像でのスローモーション動画記録も新搭載。フルサイズセンサー全画素を使うのではなく、クロップして撮影するとなっています。
HD撮影時に利用するSuper 35mm(APS-C)サイズでの撮影になるのか、Super 35mmサイズでもHDに必要な画素の5倍程度の画素を利用しているとのことなのでさらにクロップしたものになるのかは現時点では不明です。
そしてRAW撮影時に「14bit非圧縮RAWフォーマット」での記録ができるようになります。海外発表では”α7R2″ についても後日、ファームウェアアップデートにより機能が追加されるとなっています。
従来の圧縮RAWフォーマットと選択することができるとなっています。これも作品作りにこだわりの機能追加になりますね。
α7S II | α7S | α7R II | |
ストア価格 | 418,880円 | 230,000円 | 438,880円 |
発売日 | 2015.10.16 | 2014.6.20 | 2015.8.7 |
映像素子 | 35mmフルサイズ 有効1220万画素 |
||
14bit RAW出力 | ○ | ○ | ○ |
非圧縮RAW | ○ | ×</ td> | 後日update |
4K動画記録 | ○ | △ HDMI出力のみ |
○ |
ボディ内手振補正 | ○ | × | ○ |
AF | 169点コントラスト | 25点コントラスト | 399点位相差 25点コントラスト |
ファインダー | 235万ドットOLED 倍率:0.78倍 |
235万ドットOLED 倍率:0.71倍 |
235万ドットOLED 倍率:0.78倍 |
液晶モニター | 122万ドット エクストラファイン液晶 WhiteMagicディスプレイ |
92万ドット エクストラファイン液晶 |
122万ドット エクストラファイン液晶 WhiteMagicディスプレイ |
静止画撮影可能枚数 液晶モニター使用 |
約370枚 | 約380枚 | 約340枚 |
USB給電 | ○(撮影時) | △(充電のみ) | ○(撮影時) |
質量(電池込み) | 627g | 489g | 625g |
α7S、α7R2との主な機能比較表は上記の通りです。
すでにソニーストアでは販売を開始しています。ストア価格は418,880円、お届けは10月16日目安となっています。
銀座ソニービルショールームなどでの特別先行展示は10月上旬からの予定となっています。当店店頭の秋恒例「Autumn Fair」は今年は10月2日からを予定。ご注文相談をお待ちしています。
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☆当店blog 15.9.12「”α7S II”の販売価格(USA)が判明」
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