フィッシュアイコンバーター『SEL057FEC』開梱レポート
28mm単焦点レンズ「SE28F20」に装着して利用するフルサイズ対応のフィッシュアイコンバーター「SEL057FEC」の店頭展示レンズが入荷しました。
明日が発売日になりますが1日早く、実機の様子をお届けしたいと思います。
☆当店blog 15.4.16「『SEL28F20』『SEL075UWC』開梱&ファーストインプレッション」
先に発売された28mm単焦点レンズとウルトラワイドコンバーターレンズは4月17日に発売され、先に開梱レポート、ファーストインプレッションを紹介させていただきました。28mmというのはレンズの中でも比較的広角側のレンズになります。室内での撮影や、風景撮影などで広い画が必要なときに便利なレンズ。
またフルサイズEマウントレンズの中では最短撮影距離が短いので寄って撮る、というのが得意なレンズでもあります。
フィッシュアイコンバーターはウルトラワイドと同様に28mm単焦点レンズに装着して利用するコンバーターレンズになります。早速、開梱してみます。
パッケージに入っているのはレンズ本体の他にフロント&リアキャップ、ポーチ、取説類です。レンズフロントキャップはロック機構がついておりフード部分としっかりと合わさって一体感のある収納状態にできます。
写真左がフィッシュアイコンバーター、右がウルトラワイドコンバーターの「SEL0750UWC」になります。
フィッシュアイコンバーターの方が二回りほど大ぶりな感じになります。
さて、20mm単焦点レンズ「SEL28F20」ですが、これをAFで利用すると最短撮影距離は0.29mで、MFにすると0.25mという表記になっています。実際に試して見ると確かにその通りでAFで29cm。
しかしMFにして最短撮影距離を探っていくと25cmまで寄ることができます。
これ、なんでこういう仕組みになっているのか先日聞いてきたんですが、コントラストAFでフォーカスを合わせる場合はフォーカスポイントを行ったり来たりさせてピントが合う山を見つけてそこに戻して合焦させるんだそうです。
SEL28F20も同様でAFの場合はいきすぎるのりしろみたいなものが必要でAFで合うポイントは29cmまで。ですが、ユーザーさんがマニュアルフォーカスにして自分で山を見つける場合は行ったり来たりせずに一番短い距離でフォーカスを合わせられるので、より短い距離で合わせることができるんだそうです。
FEレンズはどれもそういう作りだと思うんですが、こういうAF時とMF時という表記があるのはこのレンズ位なんですよね。なぜ、SEL28F20だけがそういう表記になっているのか知りたかったんですが、それはわからずじまいでした。もしかしたら、そういうのりしろ部分が他のレンズと違って短いとかなんですかね?
さて、その28mm単焦点レンズにワイコンやフィッシュアイを装着すると最短撮影距離が短くなります。フィッシュアイレンズをAFで使うと約22cm。
カタログには記載がありませんが、これもMFに切り替えるとさらに短くすることができて19cmくらいまで寄れます。
ただ、フィッシュアイだとあまり中央が大きくならないのでピントの山がややつかみにくくなります。それでもよりぐっと寄ることはできます。
撮影した写真はこんな感じ。フィッシュアイマクロ、周りもよく見えて良い感じかもしれません。
さて、私はあまり使い慣れていないフィッシュアイコンバーターですが、お昼にほんの30分ほど歩いて試し撮りをしてきました。
フィッシュアイレンズを撮り慣れている方だとほんと、面白い写真を撮ってこられるんですよね。私はセンスがないのもあるんですが、短時間だけ使ってレンズの特長を引き出すというのが下手で下手で。。。良い作例がなくてすみません。
あ、でも、こういう撮影をして周りのビルの壁面の模様とかみるとずいぶん綺麗に映るものですね。今までAPS-Cの「VCL-ECF1」(販売終了品)でしかフィッシュアイコンバーターを使った事がないんですが、ずいぶん違った印象です。
写真を撮るときにいつも「日の丸構図」にならないように注意するあまり、こうしてつい被写体を中心からずらしてしまうクセがあるんですが、フィッシュアイレンズの場合はそういうことはせずに、堂々と被写体はセンターに入れた方が良いのかも。
こうやって真上を煽ってみてみると、ふむ、こういうほうが画になります。
ということで日本テレビさんからグルッと回ってイタリア街までやってきました。ここで絞りをいじって写りをテストしてみます。手持ちではありますが、ここで同じ画角(センターに白いビルを持ってきています。)でF値を替えて何枚か撮ってみました。
画面右下に白い車が止まっていますが、ここの部分を拡大して見てみます。いやらしい見方をしますが、フィッシュアイコンバーターの隅っこの画角がどんなものなのかチェックです。
まずは絞り開放のF3.5です。元々のレンズはF2.0が開放F値なんですが、コンバー
ターレンズを装着すると非接触のセンサーでどのコンバーターがついているのかカメラが感知。それに合わせて最小絞り値をコントロールするようにしていて、フィッシュアイを装着するとF3.5が最小絞り値になる、という仕組みです。
APS-CのときはSEL16F28+VCL-ECF1をF2.8のままで使えてましたが、あのときはコンバーターの装着をカメラが感知する機能がなかったので、そのままF2.8で使えていたけど、今度のフィッシュアイは画質を担保してF値をやや絞っているのかも。
これを見るとややパープルフリンジが出ていますが、画質自体はすごいシャープ。
これはF8.0に絞ったところです。パープルフリンジもほぼなくなりました。白い車なのでまだ目立ちますが、違う色、光がこんなに強くなければ目立たなかったところでしょうね。
F13.0にしました。より写りがシャープになっています。ただ、F3.5のままでも実用上はほとんど問題なさそう。
すごいシャープに写ります。写りがほとんど流れていませんからね。
ちなみにSEL16F28+VCL-ECF1も持っていっています。同じところで撮影したものがこちらです。
え?まじで!? というところですが、そうそう、APS-Cのフィッシュアイだと本当の端っこはこんな感じになってしまうんです、絞るともうちょっと良くなりますが絞り開放補F2.8だとこんな感じ。
フルサイズフィッシュアイの威力、すごいですね。
と、ここですぐに帰るように呼び出しがあったので1カットだけで試し撮りは終了。
帰りの陸橋のところでもう1カットだけ撮ってきました。ここも画面右下のトラックに注目(クルマばっかりですみません。) さっきよりももっと画面の端を比較します。
これが絞りF3.5の場合です。レンズの端の端になるとややシャープネス感が損なわれます。
これをF8.0にしてあげれば端の端までくっきりします。撮影シーンによりますが、できる限り絞ってあげるのが良いかも。
SEL16F28+VCL-ECF1です。F3.2に絞りましたが、文字がギリギリ読める程度まで解像感が落ちます。
なるほど大きさも違いますが、レンズ構成も違っているんです。APS-Cの「VCL-ECF1」が4群4枚なのに対して、「SEL057FEC」は4群5枚。重さも150gだったモノに対して418gですからね。
開発の方の話によるとコンバーターレンズではあるけど写りは1本のレンズ並にこだわっているそうですし、レンズのフチには防水のためのリングなども仕込んで防塵防滴に配慮した設計も組み込んでいるそうです。
天体撮影で利用される方もいらっしゃると思いますが、防水ではないもののカメラ自体が防水ではありませんし、夜露や一時的な霧などを心配せずに使えるのは安心。
なによりも一番心配だった写りが、VCL-ECF1よりもだいぶ良くなっているので、これは期待してしまいます。
フィッシュアイレンズを使ったフルサイズ4Kタイムラプス撮影をこれでこの夏は挑戦してみよっと。
ソニーストアでは”α”レンズを3年ワイド保証付きで販売していますが、ソニーストアで”α”を購入している方にはワイド保証の特別クーポンの発行などもあったかと思います。そちらのクーポンの利用期限がレンズの発売日までとなっているので、5月22日までで利用ができなくなると思います。
今日と明日が最後のオーダーチャンス。SEL28F20オーナーさんはこの機会に是非!
FEフィッシュアイコンバーター SEL057FEC |
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ストア価格:36,880円+税 | |
ソニーストア長期保証選択 ・5年ワイド:4,000円+税 ・3年ワイド:無償 |
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メーカー商品情報ページはこちら 作例見本ページはこちら |
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発売日:2015年 5月22日 |
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ソニーストア購入特典: 3年ワイド無償 “α”30周年記念ステッカープレゼント |
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テックスタッフ店頭購入特典: 長期保証半額クーポン 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ミニ・ソニーフェアご成約記念抽選会開催中(~7/31) その他サマーフェア特典あり(~7/31) |
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当店blog記事:6/26 5/21 5/20 4/7 4/6 プレスリリース |
★ソニーストア FEフィッシュアイコンバーター「SEL057FEC」のご案内はこちらから
※このレンズは単体では使えません。単焦点レンズ「SEL28F20」とセットで利用します
☆ソニー商品情報「SEL057FEC」商品ページはこちらから
☆ソニー商品情報「SEL057FEC」作例サンプルはこちらから
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