ソニーヨーロッパで『SongPal Link』対応製品が一挙発表
ソニーヨーロッパのプレスリリースによると、マルチルームでの音楽再生を実現する「SongPal Link」アプリの対応製品が8製品一挙に発表になりました。
ワイヤレススピーカー「SRS-X99」をはじめ、サウンドバー「HT-ST9」やAVレシーバー「STR-DN1060」、マイクロコンポ「CMT-SX7B」などが公開されています。
「SRS-X99」についても「SongPal Link」についても1月にラスベガスで開催されたInternational CESで公開されていますが、今回はそれに加えていくつかの新製品も登場しています。
今回はマルチルーム音楽再生を可能にする「SongPal Link」アプリの対応製品を軸にした製品発表になっていて、いくつかの製品はハイレゾオーディオにも対応するとなっています。
「SongPal Link」は複数の音楽再生機器を同時にコントロールするアプリです。日本というか我が家には馴染みがないのですが、ホームパーティをよく開催する海外ではこういう需要があるらしいんです。ホームパーティーと言ってもリビングでパーティーをするだけではなく、ゲストはお風呂もキッチンも子供部屋も、どこの部屋でも自由に出入りをするらしく、そうしたときに家中のどの部屋ででも全部同じ音楽を鳴らしてお客様を持てないしたい、と言うシーンがあるんだそうです。
そういうホームパーティーの高度な演出を実現するのが「SongPal Link」で、実際の動作イメージはまだ私も体験をしていないのでなんとも言えないのですが、今回、登場している機器はすべて、それらの機能に対応しているモデル、ということになります。
まずはこちらがSRS-X99です。先日、ソニーストアで販売が終了した「SRS-X9」の後継モデルで合計154Wのハイパワーでハイレゾオーディオを鳴らすことができるワイヤレススピーカー。
高音質のBluetoothコーデック「LDAC」に対応するのと、なにげにデュアルバンドWi-Fi対応で5GHz帯が使える様になるそうです。
一回り小さなSRS-X88も登場。出力は90Wで天面のツイーターが省かれています。これがソニーのハイレゾ対応モデルの最小型になるのかも。FLAC192kHz/24bitとDSD 2.8MHzにも対応。
これは「SRS-X77」です。ハイレゾ対応にはならないもののSongPal Link対応になっておりバッテリー駆動もできるのでテラスなどでSongPal Linkを使う時に利用ができそうです。
サウンドバーの「HT-ST9」です。LDACのサポートとハイレゾ対応をしたふろんとサラウンドシステム。7.1chサラウンドを実現し46型以上の画面サイズのテレビと合わせて使えるとのこと。
テレビのサラウンドシステムで192kHz/24bitおよびDSD 2.8MHzのハイレゾミュージックが楽しめる日がやってきます。HDCP2.2/4Kパススルー対応でサウンドバーにHDMI入力を3端子装備。
「HT-ST9」が総合出力800Wとなっているのですが、下位機種の「HT-NT3」は機能はほぼそのままに総合出力400Wの2.1chサウンドシステム。ハイレゾ対応、HDCP 2.2対応でこちらもSongPal Link対応になります。
テレビベーススピーカー「HT-XT3」もハイレゾ対応、SongPal Link対応になるモデル。DSEE HXも搭載しているとのことで、通常のテレビ音声についても高音質化が期待できます。
50kgまでの重量のテレビ、65型サイズまでの画面サイズのテレビに対応するとなっています。
こちらもInternational CESで発表になっていたAVレシーバー「STR-DN1060」です。
ようやくHDCP 2.2対応になり、DSDも5.6MHzまで対応。さらにマルチチャンネルDSD 2.8MHzの再生も可能。MHL 3.0のサポートによりスマートフォンで撮影した4K映像を手軽に4Kテレビに映し出す手段として使えそうです。
内蔵のBluetoothは当然LDAC対応になっているのですが、ウォークマンなどからの受信に加えて、LDAC対応のワイヤレスヘッドホンへの送信もできるとなっています。MDR-A1BTをお持ちの方なら、それがAVシステムの高音質ヘッドホンとして流用可能。AVセンターとして頼もしい存在になりそうです。
CESでは発表はありませんでしたが下位機種に「STR-DN860」も登場しました。機能面は変わらないモノの出力が165W→150W、HDMI入力6端子→5端子、HDMI出力2端子→1端子になっています。
そして、最後に紹介されているのがワイヤレスマイクロハイファイシステム「CMT-SX7B」でした。こちらもSongPal Linkが使えてハイレゾ対応のコンポ。CDとUSB、ネットワーク再生ができるので、おそらく「MAP-S1」の弟分の様なモデルになるんだと思います。
SRS-X88と一緒に、これがハイレゾ入門機になりそうです。
ソニーUKではサウンドバー、テレビベーススピーカー、AVレシーバーは5月から。ワイヤレススピーカーは6月から、コンポは7月から出荷が始まるとしています。
日本では未発表のこれらの製品。すべてが日本国内向けに販売されるかどうかは現時点では未定です。イギリス向けの情報としてご覧ください。
☆ソニーUK「Bring your music together at home with Sony Multi-room」