6月23日発売のドルビービジョン対応のUHD BDプレーヤー「UBP-X700」ですが、先日、ショールームで実機の取材をさせていただいたところ、まだファームウェアが最新のものになっていなくてドルビービジョンの映像を拝見させてもらうことができませんでした。

ところが先週の木曜日に海外でファームウェアアップデートの発表があり、ショールームの展示機でもドルビービジョン再生の対応が出来ているんじゃないか？という話になり、先ほど、ソニーショールーム／ソニーストア銀座で試させてもらってきました。

4Kブラビアで初めてドルビービジョンの映像を拝見させてもらってきましたのでレポートします。

 

こんにちは、店員佐藤です。

新型UHD BDプレーヤー「UBP-X700」の実機の取材はこれが2回目です。前回はドルビービジョンの映像が再生出来なかったモノの、それ以外の機能についてご案内をさせていただきました。

☆当店blog　2018.4.27「ドルビービジョン対応のUHD BDプレーヤー『UBP-X700』展示レポート」

ソニーのBDレコーダー（2017年モデル以降）では4Kハンディカムや”α”で撮影した4K動画の取り込みをしてディスクに焼くことができるのですが、その4K動画の再生をUBP-X700であれば可能。HDR素材のものはHDRで再生してくれる、というのを体験させてもらっています。

他にもNetflixやYouTubeなどのネット動画再生にも対応をしているのですが、ショールームの展示機はインターネット接続をしていないので、このあたりは割愛。

ファームウェアのアップデートはインターネット接続が必要になるのですが、ショールームの方が先にファームウェアアップデートをしておいてくれていました。その後ネットワーク回線を外されているみたいですが、これでドルビービジョン映像の再生ができそうです。

なお、ドルビービジョンの再生には必要な条件がいくつかあります。まずは再生ソフトがドルビービジョンで収録されていること。

4K HDRソフトは昨年あたりから日本でもかなりの数のタイトルが発売されていますが、ドルビービジョンで発売されているソフトはまだ数は多くありません。そもそも「ドルビービジョン」って何？という方もいらっしゃるかと思います。

従来よりも映像輝度の幅をもったHDR（ハイダイナミックレンジ）映像規格ですが、従来は「HDR10」という規格が採用されています。4K Ultra HDソフトの標準規格になっていて現在はほぼ全てのUltra HDソフトが「HDR10」で記録されています。

ドルビーラボラトリーの「ドルビービジョン」はHDR10よりもさらに幅の広いHDR体験をできる規格。HDR10ではタイトル毎に規定されるPQカーブが、ドルビービジョンではシーン毎に規定できるとされていて、テレビの機種毎に違う最大輝度出力にうまく合わせてHDR映像を出力できるそうです。

HDR10でも10000nitまで規定があるそうですが、現在は出力機器がそこまで追いついていないため暫定的に1000nit、もしくは4000nitで運用されているモノがドルビービジョンでは10000nitまでカバーされているというのも違うようです。

ドルビービジョンのソフトもまだほとんど発売されていないものと思っていたのですが、当店にあるUltra HDソフトで探してみたら「スパイダーマン・ホームカミング」がすでにドルビービジョンに対応しているのと、海外ソフトになりますが「ジュマンジ」のUS版がドルビービジョンを収録しているのを発見。

「スターウォーズ・最後のジェダイ」のUltara HD版もドルビービジョンで収録されています。オプション規格ではありますが、これから徐々に増えてきそうです。

日本で発売されているドルビービジョンのタイトルは現在14タイトルあります。下記がその一覧になります。

タイトル	発売元	発売日
怪盗グルーの月泥棒	NBCUniversal Entertainment Japan	2017.6.21
怪盗グルーのミニオン危機一発	NBCUniversal Entertainment Japan	2017.6.21
バイオハザード:ヴェンデッタ	SPE	2017.9.6
ワイルド・スピード ICE BREAK	NBCUniversal Entertainment Japan	2017.10.6
怪盗グルーのミニオン大脱走	NBCUniversal Entertainment Japan	2017.12.6
トランスフォーマー	パラマウント	2017.12.13
トランスフォーマー/リベンジ	パラマウント	2017.12.13
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン	パラマウント	2017.12.13
トランスフォーマー/ロストエイジ	パラマウント	2017.12.13
トランスフォーマー/最後の騎士王	パラマウント	2017.12.13
スパイダーマン:ホームカミング	SPE	2017.12.20
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。	ワーナー・ブラザース	2018.2.21
ジャスティス・リーグ	ワーナー・ブラザース	2018.3.21
スター・ウォーズ/最後のジェダイ	ウォルト・ディズニー・ジャパン	2018.4.25

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USタイトルでドルビービジョンに対応しているタイトルはこちらのサイトで探すとすぐに見つかります。マトリックスもUK版、US版がドルビービジョン収録になっており日本で発売されるときもドルビービジョンになりそうですよ。

そして、テレビ側もドルビービジョン規格に対応している必要があります。ソニーのブラビアでは4月のファームウェアアップデートで4Kブラビアの「A1」「X9350E」「Z9D」の3シリーズがドルビービジョン対応になりました。

当店blog　2018.4.13「有機EL『BRAVIA A1』がアップデートでDolby Vision対応」

さらに新型ブラビアA8Fとx9000Fシリーズも発売前ではありますがファームウェアアップデートでドルビービジョン対応になっているとのこと。

ショールームでは75型のZ9Dに接続されていて、ファームウェアもすでにアップデートされています。これでプレーヤーをブラビアに直結すればドルビービジョンでの再生が可能になります。

そうそう、4K HDR映像を再生するためにはソフト、プレーヤー、テレビの他にあとはプレミアムハイスピードHDMIケーブルも必要になります。

4K 60Pのコンテンツ再生のときに必要で、映画ソフトなら4K  24Pなので大丈夫、と、思いきや、実はプレーヤーのホーム画面が4K 60P出力になっています。通常のHDMIケーブルでも映らないことはないのですが、長めのケーブルなどで映像が映らないなどの不具合があったらケーブルを疑うと良いかもしれません。

そして、ここが注意ポイントなんですが「UBP-X700」はデフォルトでドルビービジョン出力のオプションが「切」になっています。ファームウェアアップデートをしただけではだめで、設定項目からわざわざ「ドルビービジョン出力」の機能を入れてあげないとだめなんです。

なんでデフォルトでオフになっているかというと。。。おそらく、ソニーさん側ではドルビービジョンを使わなくても、ソニーブラビアのエンジンで充分な高画質が楽しめるよ、というメッセージなのかもしれません。

というのも。。。あ、先にどんな映像が観られるのかご案内します。

機能を入りにしてUHD BDプレーヤーに切り替えをすると一瞬、画面に「ドルビービジョン」のロゴが表示されます。この時点で映像出力はドルビービジョンになっているんでしょうね。

この後は普通にUHD BDソフトの再生が行われます。ドルビービジョンでちゃんと出力されているかどうかのチェックはUBP-X700側の「画面表示」機能で簡単にチェックできます。

ご覧の通り、出力されている映像のフォーマットや音声フォーマット＆ビットレートなどが表示されます。しっかりと画面の左上にドルビービジョンのロゴが表示されました。

ブラビア側の画質設定メニューを呼び出すと、こちらでもドルビービジョンの表示があります。こうなっていたらドルビービジョンでちゃんと映像が出力されていることになります。

ただ、画質モードは固定されていてユーザーが自分で変更することはできません。詳細設定から画質チューニングをすることはできるのですが、あらかじめドルビー側で設定された画質モードで出力されるルールになっているみたいですね。

さて、生まれて初めて見るドルビービジョンの画質ですが、なんか全体にあっさりした感じの画作りです。色温度も高く、やや青っぽい映像になります。

詳細設定から色温度や色の濃さなどはユーザー自身の好みで調整はできるのですが、ふむふむ、これがドルビーの狙っている画作りなんですかね。

スターウォーズ・最後のジェダイでは冒頭シーンで敵司令官のワンシーンでこんな真っ赤な照明のシーンがあります。ここがHDR10ではべたっとした赤一色になっていたモノが、こちらの方がやや階調が残っているように見えます。

HDR10の方が色のノリも濃いめに見えますが、ま、このあたりは詳細設定で追い込んでいくものなんでしょうね。

ちなみに、こちらはドルビービジョン収録のスパイダーマン・ホームカミングの1シーンです。ドルビービジョンの画質でデフォルトそのままで表示した色がこんな感じ。

こちらは「シネマホーム」の画質モードでHDR10出力をしているものです。デフォルトでの見え方はこんな違いになります。

同時に同じ映像を同じテレビを並べて観てみないとシーン毎のHDR効果の違いなどはわからないレベルの様な気がします。現在、当店でそれができないかイベントを企画中です。6月29日、6月30日に「ソニーブラビアで観るドルビービジョン映像の違い」体験会を開催する予定ですのでお楽しみに。

以上、ソニーの最新型UHD BDプレーヤーの紹介でした。最新フォーマット対応のUHD BDプレーヤーが29,880円というのはお買い得ですよ。

★ソニー『4K ULTRA HD ブルーレイソフトプレゼントキャンペーン 』のお知らせはこちらから

さらに！昨年「UBP-X800」が発売になったときもUltra HDソフトのプレゼントキャンペーンがあって「パッセンジャー」がプレゼントされていましたが、今回もプレゼントキャンペーンが開催されます。

プレゼントされるのは「ブレードランナー 2049」で、抽選で1,000名様となっています。「もれなく」プレゼントではないのですが、抽選で1,000名様というのはかなり多いと思います。競争率がどれくらいになるのかわかりませんが、かなり高い確率でもらえると思います。

ソニーストアでのお届けは6月23日からとなります。X800との価格差を考えたら、こちらのモデルの方がオトクですよね～♪　HDMI出力も音声と映像で2系統出せます。是非、ご検討ください。

 

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ソニーストア 購入特典	ソニー提携カード決済で3%オフ UHD BDソフトプレゼント（～7/31）
テックスタッフ 店頭購入特典	10%オフクーポン（併用不可）プレゼント中 サマーフェア特典プレゼント 5年ベーシック保証半額クーポンプレゼント

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☆当店blog　2017.9.29「『UBP-X800』アップデートで50P作品の再生が可能に 」
☆当店blog　2017.8.23「『UBP-X800』で観る Youtube HDRの話 」
☆当店blog　2017.8.9「UHD BDプレーヤー『UBP-X800』ソフトウェアアップデート」
☆当店blog　2017.6.28「4K SDRテレビにつなぐ『UBP-X800』自宅開梱レポート」
☆当店blog　2017.6.22「4K UHD BDプレーヤー『UBP-X800』開梱＆セッティングレポート」

☆当店blog　2017.5.9「Ultra HD ブルーレイプレーヤー『UBP-X800』展示レポート」
☆当店blog　2017.5.8「ソニー初のUltra HD BDプレーヤー『UBP-X800』プレスリリース」
☆当店blog　2017.3.29「『Xbox One S』と4Kブラビアで観る『4K Ultra HD BDソフト』の話」
☆当店blog　2017.3.22「4K Ultra HD BDプレーヤー『Xbox One S』開梱レポート」

 

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