次世代DVDフォーマット分裂?
mkuboさんの「Blu-world Watch」で、たびたび次世代DVDの統一規格について報じられていますが、今日、ITmediaさんのサイトで、私も記事を追って読んでみました。
次世代DVDというのは現在2つのフォーマットが策定されており、ひとつはソニー、松下が推進しているおなじみの「Blu-Ray」というもの。もうひとつは東芝ががんばっている「HD DVD」という規格。
特長として「Blu-Ray」は大容量化できるフォーマットになっており、片面一層で約25GB。ハイビジョン2時間が入る上に、多層化することでより長時間の録画が可能になるみたです。ただ、現時点での弱点として、ROMの製造コストがやや高くなるのと、歩留まりが低いことがあげられるそうです。
対する「HD DVD」はROMの製造コストは安いモノの、RやRWの規格についてはまだ目処もたっていないのと、片面一層15GBとなっていて、記録時間が短い。また二層30GBもまだ実現していない、という事らしいです。
で、この二つのグループが統一に向けた動きを先月まで見せていたのですが、どうやら物別れに終わってしまったみたい、というのがニュースになっていました。
記事を読むと、結局、東芝が折れて統一に向けた話し合いに向かうか、ってところだったのですが、すでに各グループは開発を相当進めており、特に東芝についてはハリウッドから製造コストの安さで規格を売り込んでいる事情があるようで、それ以上のメリットがないならばハリウッドから規約違反で訴えられる危険がある、ってことなのかな?
談合ではないので、3社とも自社の利益よりも、社会の利益を優先しなければいけない、という認識はあるようですが、東芝側から見ると、ROM製造のコストが一番ユーザーの利益になる、という考え方なんでしょうね。
決裂してしまったのは残念と言えば残念。でも、DVD-RWとDVD-RAMのフォーマット戦争があったおかげで、ものすごいスピードでDVDレコーダーが安くなったのも近年目にしています。「Blu-Ray」と「HD DVD」の2つのフォーマットで価格競争をしてくれれば、またものすごいスピードで製品の価格が下がっていくでしょうから、それはそれで消費者のメリットになるんですよね。
ちなみに私はどうせPlayStation3が発売になったら、それに全部世の中が引っ張られていく気がしまくっています。「HD DVD」陣営には頑張ってもらって、「Blu-Ray」陣営の価格を下げてくれる役割を果たしてもらいたいなぁ。。。なんていうのは虫が良すぎますかね!?」
でも、そのまえにハイビジョン・スゴ録だな!うん。
sojirushi
2005年6月7日 @ AM 6:26
俺も今度こそはSONYが勝てる規格争いだと思います。
統一が一番望ましいのかもしれませんが実は規格競争を見てみたかったりもします。
ベータとVHSのときは生まれてなかったんで…。
店員佐藤
2005年6月7日 @ PM 3:42
ITmediaさんの記事を読んで、なんでそんなにフォーマットに固執するのかが
やっとわかったような気がします。フォーマットのグループができてしまって
いるので、もうかなりの事がなければ舵を切り直すことができなくなって
しまっているんですね。ROMを作るのが難しいBlu-Rayと、プレーヤーを
作るのが難しいHD DVD。すでに市場にハードが出ているBlu-Rayの方が
有利に見えるんですが、5年後くらいにはどうなってるでしょうね?
arkstar
2005年6月8日 @ PM 1:39
出来たら規格は統一して欲しいですね。
DVDの時でも色々あって、ROMに関してはまとまりましたけど、
書き込み型に関してはまさに各メーカー乱立的に規格を打ち立てて、
結局ドライブ側で全てのメディアOKの対応になってしまっていますしね。
(それでも友人がRAMに録画したTVの番組は家のPS2では再生できませんし)
ユーザーの利益よりもメーカーの利益主導な感じは否めませんよね。
心情的には0.1ミリ Blu-Ray で問題無いのですが(PS3がそうですし ^_^;)
店員佐藤
2005年6月8日 @ PM 6:25
いやぁ、記事を読んでて思いましたが、価格競争を避けるために
統一フォーマットにする、って動きだとそれって談合に近いモノが
あるのかなぁ。。。なんて思ったりします。
メーカーの利益優先を考えると、統一フォーマットの方が価格競争は
起こりづらくなりますよねぇ。決して私は統一反対!ってわけでは
ないのですが、どちらにせよユーザーには利益があるんじゃないかな?
なんて楽観的過ぎますかね!?(^_^;)