『VAIO type P』の休止状態が使えない時の話

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今日の「VAIO type P」日記です。今日はまたまた私のトラブルシューティングな話です。これ、VAIO type Pに限らず、同様の悩みをおもちの方は多いと思うんですが「休止状態」が使えなくなってしまったという話です。

Windows Vistaには「スタンバイ」と「休止状態」と「シャットダウン」の3つの電源オフがあるんですが、そのうちの休止状態が利用できなくなってしまったときの復旧方法の話なんですが、これ、無意識のうちに使えなくしてしまう危険性がどなたにでもあります。

Windows Vistaをご利用の方は是非、おつきあいください。読んで損はないと思います。

 

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さて、問題はこの画面です。「スリープ」というのはメインメモリなどに通電させたままの状態でオフになることを言います。俗に言うスタンバイモードです。一見、電源は切れているように見えても通電しているので、モバイルPCでは電力をちょっとずつ消費していきます。ですが、電源を入れたときの復旧が早い、というメリットがあります。こまめに電源を入れるなど、通常はこのスリープモードを多用するのが便利です。

「シャットダウン」というのは、いわゆるWindowsを完全に終わらせる機能です。OSを終了させますので、オフになると完全に電源が切れます。電源は切れるんですが作業途中のファイルなどは全部閉じる必要があるし、電源を入れたときもOSが最初から起動することになるため一番時間のかかる操作になります。

で、ここにはないんですが「休止状態」というものが本来はあるはずなんです。「休止状態」というのはスタンバイモードでメインメモリに置かれているデータをHDD(もしくはSSD)に書き出してシャットダウンと同様に電力消費をしないでスタンバイしてくれる状態を言います。

スリープ状態からの復旧よりも時間がかかるものの、電力を消費しないので長時間スタンバイさせる時には非常に便利。モバイル利用の際は休止状態、電源に接続しているときはスリープ状態という様なセッティングにしておくと便利だったりします。

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電源オプションで、それを設定することもできるはずなんですが。。。なぜか、私のVAIO type Pには「休止状態」という項目がありません。

一体、どうしたコトでしょう。「VAIO type P」の場合は、このスタンバイ中の電力消費の問題以上に重要な機能がありまして、それを利用するためにも「休止状態」が必要なんですが。。。

 

で、ここからは結論です。

わざわざ、こうしてblogエントリーするくらいなので、すごく重要な話が含まれます。まず、この「休止状態」の消失については、Windows Vistaをお使いの方、どなたにでもその危険があります。

ある日、突然、休止状態が使えなくなる危険があるんです。

その休止状態が使えなくなる原因なんですが、すごく意外なところにあります。「ディスクのクリーンアップ」が原因なんです。

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「ディスクのクリーンアップ」というのは、ドライブ内にあるTEMPファイル、キャッシュファイル、一時ファイルなど、Windowsが動作する中で出てくる不要なファイルをまとめて削除してくれる機能です。

Internet Explorerなどは同じページを再度表示する際に、ページの表示を速くするため、以前表示した画像ファイルなどを一時的に保存しておいたりする技を使いますが、二度と見ないページの画像ファイルとかは単なるゴミファイルになるわけです。それを手動で消してくれるのが、この「ディスクのクリーンアップ」です。

たまに利用して、掃除してあげるとよいのですが。。。

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このディスククリーンアップの項目のひとつに「休止状態ファイルクリーナ」というものがあり、ここにチェックを入れたままでクリーンアップ作業を行ってしまうと、休止状態に入るために確保されているディスク領域が消されてしまい、休止状態に入れなくなる、ということになるんだそうです。

なんか、ものすごく意外なところに盲点があって、私もかなり悩みました。

ご協力くださった、hidexさんVirgoさんかつぽんさん、ありがとうございました。m(_ _)m

 

さて、ここからは解決策ですが、これがまた一筋縄ではいきません。

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まずは、マイクロソフトさんのこちらのページに解決策が書かれていて、コマンドプロンプトで「powercfg /hibernate on」というコマンドを打ち込むように書かれてます。

コマンドプロンプトというのは「すべてのプログラム」>「アクセサリ」の中にあります。

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コマンドプロンプトを起動すると昔の「DOS」画面みたいなのが開き、ここにはコマンドと呼ぶ英単語みたいな言葉を打ち込むことでPCの操作を行うことになります。ここになにも考えずに「powercfg /hibernate on」を打ち込めばよいことになっているんですが。。。

打ち込むと、この機能を有効にする権限がないという返事が返ってきます。なんだこれ?

PCによっては休止状態に対応しないモデルもあるそうで、そういう場合は休止状態の機能自体が利用できないんですが、VAIO type Pは休止状態があります。少なくとも私以外の、お客様のVAIO type Pにはあるんです。「休止状態」が。(^_^;)

うーん、管理者権限ねぇ。。。

 

これも解決策はいくつかあります。もっとも簡単なのは、先ほどの「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「コマンドプロンプト」のアイコンを右ドラッグでデスクトップとかにコピーしてしまいます。

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それをまた右クリックして「管理者として実行」でコマンドプロンプトを開きます。こうすることで管理者権限に昇格したコマンドプロンプトが利用できることになるそうです。

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管理者権限のコマンドプロンプトで「powercfg /hibernate on」を打ち込むと。。。劇的な何かが起こることもなく、単に次のコマンドを受け付ける状態になるだけなんですが、これで「休止状態」が有効になったはず。

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スタートボタンから電源ボタンをチェックしてみると。。。やった!! 出てきました「休止状態」! これでばっちりです!! 長い道のりでした。(私には)

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なお、VAIO type Pでは、ことの他大事なのが「休止状態」なんです。Windowsを起動せずに利用ができるインスタントモードなんですが、これを起動できるのはシャットダウンされている状態か、休止状態のときだけ。スリープ状態からでは、インスタンドモードが使えないんです。

なので、今まで私はインスタントモードを使うときに、一度シャットダウンする必要があって、そのおかげでインスタントモードを使う気になれずにいました。これでインスタントモードを使うときにいちいち、シャットダウンする必要がなくなります。

やっと元に戻りました。(^_^)v

 

同様の悩みで「あれ? 休止状態がなくなっちゃった!!」という方、は是非、この方法をお試しになってみてください。ちなみに同様に「ゴミ箱がなくなっちゃった!」という方はこちらのエントリー「消えたごみ箱を探せ!」でその方法を説明しています。

 


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