2010年11月19日

単焦点レンズ『SAL50F18』店員の声

tecstaff デジタル一眼“α” ソニーはじめてメーカー

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2009年6月25日に発売された「はじめてレンズ」シリーズの1本目が50mm単焦点の「SAL50F18」でした。このレンズも私のお気に入りレンズのひとつです。

はじめてレンズというのはそれまでのレンズと比べると非常に価格が安いレンズシリーズ。デジタル一眼レフを始めたばかりの人にとって、2本目のレンズ購入ってすごく悩むと思うんですが、ソニーストア価格で18,480円というのは最安αレンズです。

これをまず最初の交換レンズにするというのはアリですよ。

α550＋SAL50F18　F2.0　1/40秒　焦点距離：50mm

さて、単焦点レンズの特徴はなんと言っても絞り開放にしたときの明るさ、ボケです。ズームレンズの様に複雑な機構を採用していないのでレンズもシンプルなので小型軽量、はじめてレンズの場合はDTレンズと言ってAPS-C専用の小型設計になっているのもオススメポイント。

画角は35mm判換算で75mmと、やや狭めになるんですが、写真で風景を「切り取る！」という感じが一番しやすいレンズです。

正直、ズームレンズを使っているといつまで経っても「デジタル一眼っぽい」写真が撮れない、という人もいると思いますが、単焦点レンズを使えば一撃です。絞り優先モードにして絞りの値をF1.8～F2.0くらいにして風景を切り取ってくると、フォーカスが合っているところにはぴったり。合っていないところはボケボケという、デジタル一眼らしい写真がいとも簡単に撮れます。

私も、SAL50F14という、もうちょっと高い単焦点レンズですが、それを持って1日街歩きをしてきて帰ってきてから写真を見たときに一番グッとくるものを感じました。

α550＋SAL50F18　F2.8　1/30秒　焦点距離：50mm

こういう光が丸くぼけてフワフワとなっているものを点光源と呼ぶらしいんですが、こういうのも、絞り優先にしてちょっとずつ目盛りを変えて撮影して、一番綺麗なボケのモノを残します。

こうして絞りを変えながら撮影していると「おお、俺ってプロみたい！」みたいな錯覚を簡単に覚えられるんです。

α350＋SAL50F18　F2.8　1/250秒　焦点距離：50mm

SAL50F18はマクロレンズではないのでSAL30M28の様に極端に被写体に寄ることはできませんが、それでも最短撮影距離は34cmとなっています。

αレンズの中ではこれでも相当寄れるレンズになります。

なので、こうしたテーブルグッズなどの小物、お料理の写真などの撮影もお手の物。

α350＋SAL50F18　F4.0　1/40秒　焦点距離：50mm

以前、α350が出てきたときに「リビングフォト」に一時はまったことがあって、今道しげみ先生のセミナーとかを聴きに行ったことがあります。

☆当店blog　08.3.23「『リビングフォトイベント』の話」

コツは50mm単焦点レンズを使う、絞りを思い切り開ける、露出補正をプラス側にして明るく撮影する、被写体は逆光気味にする、などなど。

そういう遊びをするのにも、SAL50F18は向いているレンズ、というかこれでないと出来ないですからね。

α350＋SAL50F18　F2.5　1/125秒　焦点距離：50mm　露出補正+0.7EV

このレンズのデメリットを考えると。。。DTレンズということでやはり作りが小さくなっているんです。絞り開放にすると画面の四隅がやや暗くなる、光量落ちが見られます。それとシャープネス感もやはりフルサイズ対応の「SAL50F14」の方が上で画質にこだわってしまうと、SAL50F18よりもSAL50F14！って話になってしまうんですが、価格は倍以上します。