特に目新しい話ではないんですが「NFCスマートタグ」ってご存じでしょうか？　私も先日初めてその存在を知ってそれほど高くもなかったので買うだけ買っておいたんですが、このNFCスマートタグが今回の引っ越しでちょっと役に立っているんです。

NFC対応機器でないものをさもNFC対応機器みたいに使うことができるもので、その方法を紹介したいと思います。

 

ソニーエリクソン製のNFCスマートタグですが、日本国内では正規品としての販売はないんですかね。私が見つけたのはamazonでのバルク品での販売。980円で4つのタグが入っていました。

NFC対応製品だと、タッチするだけで接続設定をすべて自動で行ってくれる便利機能。スマートフォンとタブレットでお互いにNFC対応だと、スマートフォン側で再生している写真などをそのままタブレットにデータ送信することができたりします。

昨年の秋から登場し始めた通信規格で、最初は私もふーん、程度でそれほど興味はなかったんですが、いざ、今年の5月になってからNFC対応スマートフォンのXperia Aを手にしてからは、もうNFCが気になって気になって、ヘッドホンなど身の回りのものをすべてNFC対応にしたくなってきているくらいです。

そんなところで出会ったのがこちらの「NFCスマートタグ」です。

これは単なるキーホルダーみたいなもので薄い板状のアクセサリーみたいなものになるんですが、これにNFCのタグだけが埋め込まれています。特に通信機能などもなにもないのでこれ自体がなにか機能を持っているわけではないんですが、これをNFC対応のスマートフォンにタッチすると、そのタッチをきっかけに動作するプログラムを指定することができます。

それが「スマートコネクト」という機能。

スマートフォンにキーホルダーをタッチしてあげるとご覧の左画面が登場します。「次へ」でタッチした時の動作を自分で指定することが可能。

当初は「寝室」での動作をするように指定されていた様で、タッチすることでWi-FiをオフにしてBluetoothもオフ、さらにサウンドモードをサイレントにしてアラームのアプリを起動する、ということがプログラムされていました。

これらのアクションを自分で変更することができるので、条件を追加したり削除したりして自分のやりたい動作をここで割り当てます。

私がやりたいのは、職場での音楽再生。RDP-NWV25という昨年春に発売されたBluetoothスピーカーがあるんですが、これがNFC対応になっていません。

職場に着いたらスマートフォンの操作で毎回Bluetooth接続をして自分で音楽再生ソフトを起動して音楽を鳴らしているんですが、それをNFC対応機器みたいにタッチするだけで接続して音楽再生をできるようにしたいんです。

そこで条件変更をして寝室での動作を全部消去。タッチしたらBluetooth機能をオンにして、さらにRDP-NWV25とBluetooth接続。さらにトラック再生をする、という3つのアクションを自分で追加しました。

さらに「イベント」（タグをタッチした時の動作のこと）の名前や画像を変更することができるとのことなので、それもやってみました。

アクションの名前を「RDP-NWV25」に変更して画像もその場でカメラを使ってRDP-NWV25を撮影して画像変更。

なんと、見事にRDP-NWV25のアクションイベントを完璧に自分で作ることができました。

さらに設定したタグを両面テープでRDP-NWV25の頭の部分に貼りつけてしまえば、出勤してスピーカーにタッチしただけでBluetooth機能オン→Bluetooth接続→音楽再生までが行われるようになります。

なんだ、NFCスマートタグがあればBluetooth機能搭載機器を全部、自分でNFC対応機器にできちゃうんですね。

ちなみに赤いスマートタグは「外出」専用のタグにしています。自宅や会社を出るときに鍵をかけて、そのままスマートフォンにタッチするとWi-FiをオフにしてBluetooth機能をオンにするようにしています。

先ほどのデフォルトで設定されていた寝室設定も良いですね。寝るときにタッチすると通信機能を全部オフにしてタイマーアプリを起動するようにするとか便利に使えそう。車のダッシュボードとかにもこれを用意しておくとドライブモード専用設定とかできるし、あと、自宅にも別のBluetoothスピーカーがあるので、それにも使えそう。

amazonさんで見かけたのは「NT1」という赤青黒白の4色セットだけなんですが「NT2」というまた違った色のセットも用意があるみたいです。

これも探して買っておいた方がよいですかね！？

引っ越し最中のミニネタでした。なにか便利な使い方がありましたら、ぜひ教えてください。