テレワークに使っているPCの余っているパワーでコロナウイルスの解析が分散コンピューティングで参加できる「Folding@home」ですが、今週もチーム「Tecstaff」でちょっとだけパワーアップをしたのでレポートしたいと思います。

解析をよりスムースに行うコツ、それと「電気代もかなりかかるんでしょう？」という疑問にこたえたいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

昨日の火曜日は週に一度の出勤日でお店に行ってきました。店舗の臨時休業が始まってから家族としか話す機会がなく、1週間ぶりに会社の人たちと話ができるのが、かなり嬉しい出来事でした。

2週間前の店舗休業時から、店頭展示のVAIOで始めた「Folding＠home」の参加PCもメンテナンス。この1週間は「静かさ優先」モードにして消費電力を抑える形で運用してきたのですが、今度は標準モードに切り替えてややパワーをあげてきました。これでどれくらい成果がかわるでしょう？

 

ちなみにこれ、なんの話かわからないというかたはこちらでご案内していますのでご覧ください。PS3の時代からある分散コンピューティングで新型コロナウイルスの解析プロジェクトが3月から始まっていて、今や、世界一のスーパーコンピューターの能力を超えるほどのプロジェクトになっているそうです。

こちらがFolding@homeのトップページになります。

参加するためには300MBほどのファイルをダウンロードしてWindows 10 PCで実行するだけです。テレワークで使っているPCの余っているパワーを使ってコロナウイルスのたんぱく質を裏で解析を行い、薬の開発に役立たせてもらうことができます。

そのまま裏で実行させれば、それだけで分散コンピューティングに参加できるのですが、自分の名前やチームを設定することで、どれくらいの量の解析を行ったのかランキングで観ることができます。

解析のスコアが高いからといってなにがあるわけでもないのですが、みんなでこれくらい協力したんだよ、という目安にしてみよう、ということでチーム「TecStaff」というのを作りました。チームナンバー「260937」と設定することで、当店blogをご覧くださった方のなかでランキングを見ることができます。

スタートから2週間経って、上位の方たちのランキングがこちらです。

「VAIO S15-2019」というのは当店店頭展示のVAIO S15 Core i7モデルです。「VAIO-S15-New」と同じモデルなのですが設定を変更して1週間ごとにスコアを分けてみました。Newの方が全開設定、2019の方は省電力設定なんですが、省電力設定の方がスコアが良いみたいです。

その他、TailheadさんとかShainatanさんとか、ものすごいスコアをたたき出している方がいらっしゃいますが、これは高性能なグラフィックボードを搭載しているなどの相当なPCをお使いになっているんだと思います。sony-daisukiさんやYuZoさんなども短時間に高スコアをだしてらっしゃるので、デスクトップPCを使われているですかね。

VAIOシリーズだと47Wのデスクトップ用Hプロセッサーを搭載している「VAIO S15-2019」が最強仕様になると思います。VAIOノートがそれらのPCのスコアについていっているというのもすごいかも。Bさんを越せたので次はBLACKさんに追いつけ追い越せです。

nuranuraさんは最初に参加された方です。確かnuranuraさんもVAIO S13だったでしたっけ？

ちなみにチーム名で検索したところ、以前やっていたときのチーム「colortec」も見つかりました。この時はPlayStation 3だけで解析をしていて、お店にあったPS3をずーっと解析させていた覚えがあります。

その時と比べると、今どきのPCの方がかなり性能が上がってきている感じですね。

参加されている方もすごい増えて嬉しい限りです。

ということで、昨日、収納してあるVAIOを引っ張り出してきて「Folding@home」を走らせてきました。

こちらは2017年に発売されたVAIO 20周年記念モデルのVAIO Zです。予算の都合でCore i5搭載マシンになっているのですが、こちらも昨日から参戦しています。

さらに！

参加PC中、もっとも非力なPCになると思いますが、2009年発売のAtomプロセッサー搭載VAIO Pシリーズも参戦させてきています。1ユニットの解析に2日ほどかかるそうですので、明日の朝になるとランキング表示に登場すると思います。

他にもCazさんのVAIO 15周年記念モデル（ソニーのVAIO Zかな？）なども参加いただいています。VAIO E14-Premiumというのは妻のピンクVAIOです。こっそりとテレワークPCの裏で実行させています。

最下位の「VAIO Z13」は職場の私のメインマシンです。仕事中しか電源は入れていなくて優先度ももっとも下げた状態で運用しています。普通にテレワーク参加だとこれくらいのスコアになるのかも。

さて、この「Folding@home」をちょっとだけ効率的に動かすコツもひとつ見つけられたのでご案内したいと思います。

 

■Folding@homeの解析効率アップ！

実行中にタスクバーにあるFolding@homeのアイコンを左クリックするとご覧のメニューが表示されます。ここに「Full」「Medium」「Light」などがあります。これがPCにかける負荷の切り替えになります。

その下にある「On Idle」や「Pause」は無捜査の時にだけ解析させたり、一時停止したりするオプションです。作業中のPCの動作が重く感じられるときにチェックすると動作が軽くなると思います。

さて、ここでは上から2番目にある「Advanced Control」をクリックしてみてください。

すると、Folding@homeのコントロールパネルが表示されます。ここで動作状況をモニターすることができます。

で、これを見ていると解析中の「Running」が100%になって終わったときに、しばらくお休みしてしまうことがあります。

これはFolding@homeの参加者さんが激増していることが原因なのか次の解析プロジェクトファイルのダウンロード待ちになっているときなんだと思います。プロジェクト待ちでせっかくPCのプロセッサーが空いているのに遊ばせているのはもったいない、ですね。

そこで解析が90%まで達したら、そこで次のプロジェクトのダウンロードをはじめさせる技を使います。

上記ウインドウの左上にある「Configure」をクリックします。

一番右にある「Expret」のタブを開き、左ウインドウの「+Add」をクリック。

そこにNameとして「next-unit-percentage」を入力、Valueに「90」と入れて、これでSaveボタンを押します。

これで解析が90%に達すると次のプロジェクトを先にダウンロードするようになり、より効率的に解析作業をすることができます。

簡単に設定ができるのでお試しになってみてください。（店頭展示VAIOにも全部やってきました）

 

■解析中の電気代ってお高いんでしょう？

さて、私もこれはちょっと心配になって、自分で調べてみました。全開で解析させるとVAIO S15にしてもVAIO SX14にしてもファンがゴーゴーと鳴り続けていていかにも電力消費をしまくっている感じになります。

これで月末になって電気代が1万円とか請求がきたらどうしよう！？と、ちょっと心配になります。ということでパソコンの消費電力ってどれくらいになるのか調べてみました。

一般的な電気代だと1KWhで約27円となるそうです。

VAIO S15の最大電力消費量は90W となっています。これは瞬間的な電力消費になるので、この電力を使い続けているわけではないのですが、最大限、ということでこれをもとに計算します。

1日の電力消費を計算すると90W ×24時間÷1,000で求められます。答えは2.16KWhになります。

これに27円をかけると58円という計算。これが1か月分で30をかけると1,749円になります。1,749円というのが1か月分で理論上最もかかる電気代です。瞬間最高の電力消費を続けられるわけではないので、これの数割引きがVAIO S15フルスペックモデルの電気代になります。実際にはディスプレイを消しているし半分くらいになりますかね。月に1,000円かからなくらい、と我が家では計算しています。

ちなみにVAIO SX14だと最大40Wになるので1か月で理論値で最大777円程度。実際には300円～400円くらいでしょうか。

24時間1か月ぶっ通しで動かして、これくらいの電気代の目安になります。

電気代がちょっと気になるな、という方はVAIOの設定で消費電力モードにしたり、解析するパワーを抑えたり、PC本体の電源を落とすことで1/10くらいまで落とせると思います。そんなに電気代もかかりません。

店舗の展示PCは現在6台が動作していますが、普段使っているエアコン代を考えたら全然ダメージはないかと計算しています。

 

これで1日も早く新型コロナウイルスの新薬開発が進むなら、それを願うばかりです。

 

ダウンロードからインストール、解析スタートまで5分かからずにできると思います。お持ちのVAIOにインストールして「Light」モードで、アイドリングしているときだけでも解析させてみてはいかがでしょうか？

 

☆Folding@home　公式ページはこちら

※チーム「TecStaff」はチームナンバー「260937」で参加していただけます。チーム内での解析状況がわかります。よろしければご参加ください。

 

 

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