ドラマ『ライスカレー』の話 その2

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ライスカレーというのは「めしが皿に載ってて、その上にカレーがだらーっと最初からかかっているんだよ。で、福神漬けとらっきょうがあって、スプーンは水の入ったコップにポチャンと入ってて、そしてグリーンピースが3つ、これは3つって決まっているんだ。それで少し置いておくとうっすらと膜がはるやつなんだよ」(by 田中邦衛)というものです。

我が屋のライスカレーはちょっとグリーンピースが多いんですが、先週の土曜日に妻が作ってくれました。そういえば、子供の頃のカレーってグリーンピースが載っているものが多かったのに、今、グリーンピースが載っているカレーって見かけることはまずないですね。

とても懐かしい味でした。

 

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さて、先週からウォークマンX1000シリーズに転送して、通勤途中に見ていた20年前のドラマ「ライスカレー」なんですが、全13話をようやく全部見終わりました。いやぁ、圧巻でした。20年も前のドラマでこんなに感動してしまうとは。。。

7割方のストーリーを忘れていたという話をしていましたが、いえ、そうではありませんでした。9割の話を私は忘れていました。

 

話は「ケン」(時任三郎)と「アキラ」(陣内孝則)が知り合いの「飯島のジローさん」(北島三郎)の誘いにのり、カナダで「ライスカレー」屋をやろう、ということでカナダへ出発するところから始まります。

カナダで寿司屋を開き成功したジローさんが、次は海外にきている日本人向けにライスカレー屋をやりたい、ということで、高校時代に野球部でバッテリーを組んでいた二人を呼び寄せるわけです。高校野球では夢を追って燃えていた二人が、社会人になってから打ち込めることがなく、それをお互いに悩みにしていたわけで、別にライスカレーでもなんでも良かったんですが、一緒に燃えることができるものを求めて新天地へ向かったわけです。

が、カナダへ着いてみると、ジローさんは経営者の社長の奥さんと駆け落ちをして行方をくらませてしまっていました。英語を話すこともできずアテに出来る知人も無いケンとアキラのジローさんを探す長い旅がそこから始まる。。。というもの。

 

いろいろ考えさせられるところがあり「夢」の話などはちょっと最近の私のキーワードかも。アキラがナンパした日本人旅行者から「日本人はつまらない」という話をされます。カナダの人は定年を迎えてリタイアした後に「何をしたいか」という夢を持っていて、そこからが本当の人生なんだと位置づけているそうです。そういう夢を持ったカナダ人に比べて、日本人はなんの夢も持っていないという話。

なるほどなぁ。。。そういえば社会人なって十数年。ここまでいろんな夢を見て生きてきましたが、そういう先の話がだんだん身近なものになってきて、全然具体的な夢がないことに今更気がついたりしています。

特に大きな欲があるわけでもないんですが「こうなりたい」という夢を持つのは、仕事でも生活でもなんでも張り合いになることには代わりはないわけで、ちょっと考えてしまいました。日本で一番のソニーショップを作るぞ!なんてのは無理でも、ちょっと変わった楽しいお店作りをするぞ!という夢を持ってやってきましたが、もうちょっと具体的な形を考えないと、先には進まないですよ。

景気が悪く、肩を落としている人がたくさんいる世の中ですが、目の前のことだけではなく、そうやって先の夢をみることで前進をしていかなくてはいけません。人間の脳は楽観的に考えるように出来ているというのは脳学者・茂木先生の言葉でした。夢を持つ、希望を持たなくては、新しいアイデアは生まれてこないように脳のしくみはできているんです。

 

それとケンの「優しさ」。事故があって片方の耳が難聴になってしまうシーンがあるんですが、その原因を作ったミシェルを責めるどころか、責任を感じないように気遣い、難聴になったことを隠そうとするシーンがあるんですが。。。ドラマの中の話とはいえ、友達への気遣いというのはそういえばこういうことなんですよね。

あまりに感動してしまって、電車の中で涙が出てしまいました。そうでした、ウォークマンでドラマとか映画をみると、電車の中で私は本当に泣いてしまうんです。しまった。。。

 

最後に「時間の使い方」というのも、今とかなり違うことに気がつきました。20年前のドラマと現代の一番の違いというと、おそらくインターネット、携帯電話の存在だと思います。当時はWEBも携帯電話もないので、とにかく連絡を取り合うのが一苦労。その連絡の取りにくさがドラマを発展させている部分もあり、電子メールが使えると全く展開が違うのに、とは誰しもが思うはず。

国際電話でなにか連絡しないと相手の状況がまったくわからなかったり、それと夜になると手紙を書く、というのも今ではない習慣です。シンシンと雪が降る山小屋での夜。日本から持ってきた八代亜紀のカセットテープを再生させながら、お姉さんへ、友人へ、そして恋人へ時間をかけて手紙を書く、というシーンがたびたび出てくるんですけど、まったく、今はそういうことがありません。

連絡を取りたい相手へは、すぐにリアルタイムでメールを思いつきで送れる時代。伝えたいことをじっくり考えて書き始める、ということはなかなかしません。

そういえば、私も10年前にソニーショップの店員になってメールマガジンを書くときはもっと時間をかけて、どうやって短文で読みやすくメッセージを届けるか、じっくり書いていたはず。今は慣れもありますが、時間に追われて、より大量の情報を発信すべく、ひとつひとつの事柄に時間をかけることができなくなっています。

ちょっと、仕事量を減らして、もっと心を込めた仕事をしなくてはなぁ。。。と、なにか反省点ばかりなんですが、昔、忘れてしまっていた事柄を思い出すことができた気がします。そんなわけで、このエントリーには1時間くらいの時間をかけて書いてみました。

 

今のテレビドラマが決してつまらくなったとは思いませんし、撮影技術、演技面でのテクニックなどは今の方が進化しているとも思っているんですが、20年前のドラマって、もっとこうストレートに訴えかけるものがあったのかも。この方が私にはわかりやすいのかな。

 

そして音楽だけではなく、こうして動画ででも感動を与えてくれるウォークマンに感謝です。また、ストーリーを忘れた頃に、観て観たいと思います。

 

 

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