2010年8月6日

新型サイバーショット『DSC-WX5』の実写レポート

そういえば今日は新型サイバーショット「DSC-WX5」の出荷日でした。今日で作例出しの解禁になります。

ということで、今まではブラビアに表示したものをデジタル一眼αで撮影して案内していたサイバーショットDSC-WX5の写真ですが、リサイズしただけのデジタルデータでご覧いただくようにしたいと思います。

まずは「背景ぼかし」の作例から。「背景ぼかし」モードというのが今回の新型サイバーショット「DSC-WX5」には用意されていて、そこに合わせると電子処理で被写体を判別して被写体はシャープなまま。背景と判断したところは信号処理してボケをわざと入れる、ということをしているモード。

背面液晶でも十分、その効果はわかるし、ご覧の通りやり過ぎなくらい思い切りぼけてくれるので、すんごく面白いんです。

でも、よく見ると上の写真では「amazon」の文字のところだけ浮き出てしまっていたり、ちょっと不具合が出たりすることがあります。あくまでこれで「作品」撮影をするわけではなく、ジョークとまでは言いませんが、雰囲気を変えるための演出程度に使うと良いかも。

被写体は人間などでなくても大丈夫。どういうロジックでボケを入れているのか、私も詳しい説明をまったく聞いていないのでよくわからないんですが。。。

こんな風な草とかでも被写体を判別して、うまいこと背景にだけボケを入れてくれます。拡大してみるとどこか粗が出てしまうんですが、これボケを最強にしている状態なんです。ちゃんと試していませんが「弱」設定とかにすると、もうちょっと良い感じの自然な仕上がりになるのかも。

これはレインボーブリッジの下をくぐったときの写真です。使いどころを間違えるとこういう変な写真が撮れてしまうので、この「背景ぼかし」モードはオールマイティに使うのではなく、被写体がしっかりあるときに使うべし。

風景撮影などでは使わないようにするクセをつけた方がよいようです。

いろいろな新機能が搭載されていますが美肌モードと、この背景ぼかしモードが私にはツボでした。

続いては美肌モード。↑これは普通のノーマル状態で撮影をしたところです。私はこんな顔をしています。本当は綺麗な女性のモデルさんを用意したかったんですが、当分そんな予算は出てくる気配もないので、今後もしばらく私がこういうときのモデルさんになります。

我慢してください。

で、ここで美肌モードに切り換えます。切り替えはシーンセレクション（SCN）にダイヤルを回して、そこで美肌モードを選択するんですが、デフォルトが今回は美肌モードになってますので、SCNにダイヤルを回すだけで最初はモードの切り替えができます。

で、美肌モードは↓こちら。

今回の作例づくりでは最初から生データを出すことができないことがわかっていて、ブラビアなどの他の画面に映し出した物を利用するしか方法がありませんでした。なのでわかりやすくとにかく大げさな作例が必要だったため、美肌モードの効きはすべて最大にしています。

背景ぼかしと同様に、美肌モードも効き目を「弱」「中」「強」にすることができるんです。

↑こちらは背景ぼかしモードで撮影した写真です。シーンセレクション同士は掛け合わせることができないんですけど、背景ぼかしモードにはメニューの中に美肌効果というものがあり、背景ぼかしと一緒に美肌モードを利用することが唯一可能。

ダブルで掛け合わせた写真がこちら↓。

私はそんな器用ではありません。これ、別に顔を作っているとかファンデーションを塗っているとかではありません。そのまんま撮っているだけで、これだけ写真の雰囲気が変わります。

しかも、これらの写真は私が撮影しているのではなくて、完全素人で年に100枚も写真を撮ることはない、ウチの妻が撮ってくれた写真。誰にでもこれくらいの写真が撮れちゃうんです。

カメラの性能ウンヌンではなく、デジタル処理でついにここまできたのか、と、驚くばかり。私が大騒ぎしているの気持ちがわかっていただけたでしょうか？

DSC-WX5は光学5倍ズーム。24mmの広角域から120mmまでカバーしてくれるズームレンズで、それで写りが良いなんて、そこまで都合の良いレンズがあるわけ。。。ありましたね。

素人の私には「良いレンズ」の見分けができませんけど、ちょっと使うと「良くないレンズ」はわかります。撮っている最中はわからないんですけど、自宅に帰ってから撮ってきた写真を見ていると、あれ？こんなはずじゃなかったのに？　みたいな思いをすることがあるのが「良くないレンズ」。

今回はどれもすごいシャープネスに撮れていて、とてもDSC-WX1の後継モデルとは思えません。

さすがに最短撮影距離よりも寄ってしまうとぼけますが、部分的に変なぼけが出ていたりもせず、24mmの広角レンズとしてはかなり良い感じ。

DSC-WX1の時は、こういう撮り方をするとレンズの周辺部だけぼけていたり、中心点を離れていくと、へんなぼけみたいな物が感じられることがあったんですが、DSC-WX5はそれも皆無。

何を撮っても綺麗な写真が撮れました。

ま、そんなカメラでも使っているウチに気づく点とかも出てくるのかもしれませんが、現時点では私には完璧なサイバーショットにしか見えません。

本当はDSC-TX9との比較撮影とかもしたかったんですが実現せず。我が家には実機がようやく明日やってくるので、それを持って日曜日から旅行に行ってきます。次はDSC-TX9の実写作例付きでレビューレポートができるかな。