基本的に自宅と会社の往復だけでどちらでも自由にWebにアクセスできるため、私はモバイル通信の必要性がありません。通勤中と、それとたまにある外出時にXperiaやVAIOのWWANが使えたらいいなぁ、というくらいです。

なので通信費に関しては極度にケチというかせこくて、なんとか月額の通信費を安くできないか、ということに注力しているんですが、ついに史上最低額の通信サービスの契約をすることができました。

すごいですよ、今回は。月額980円でFOMA通信網を使ってXperiaもVAIOも通信し放題です。当然、裏もあるんですが(^_^;)、その辺りをレポートです。

 

きっかけは過去記事のコメント欄におよせいただいたしーでーさんのコメント。データ通信し放題で980円というのもが発売されていますよ、とのことです。

調べてみるとスーパーのイオンさん限定で販売されているカードらしくて、b-mobile SIMを使ったサービスになっています。「b-mobile」というのは日本通信さんが行っているサービスで、NTTドコモさんのFOMA通信網を時間単位、データ単位などで安く販売してくれています。

150時間分の通信をサービスしてくれる「b-mobile hour」や、300kbpsという速度制限があるんですが半年間使い放題で14,980円という低額料金でFOMAを利用できる「b-mobile SIM U300」。さらに1GBというデータ量を9,800円で販売してくれる「b-mobile Fair」。

どれも今まで利用をさせてもらってきていますが、やはりどのコースを使っても月額で2,500円程度はかかっていたんです。

それが980円まで安くなるとは一体、どういうこと！？なんですがその秘密は通信速度でした。

通常のFOMA回線網であれば最高速度7.2Mbpsまで出るらしいんですが、b-mobile SIM U300はそれを約1/20ほどのスピード（300kbps）に抑えて月額2,500円弱で販売しています。今回の月額980円サービスはさらに速度を抑えて100kbpsを上限速度にすることでもっと安くしてくれるというサービスなんです。

販売は6月から始まっていて当初はイオンの14店舗で限定販売されていたらしく、うちの近所だと越谷レイクタウンまで行かなくてはいけなかったんですが、ここ最近、販売店舗が一気に増えたようで、ウチから一番近所のイオンでも販売がスタートしていました。

そんなわけで土曜出勤の帰りに立ち寄って買ってくることに。

こういうスーパーは店内撮影禁止のことが多いのと、特に意味はないので販売状況の写真撮影はしていませんが、ふむふむ、店頭で初めて知ることもありました。（b-mobileさんのサイト上ではちゃんと説明があって、それを私が読んでいなかっただけではあるんですが）

サービスの詳細は下記の通りです。

・初回はSIMカードを3,150円で購入する必要があります。その後の月額が980円で毎月クレジットカードから引かれる仕組み。

・b-mobile SIM U300やFairなどの様に回線手続きを自分でやることはありません。その代わり店頭で申込用紙の記入、身分証明書のコピーなどをとられて、普通の携帯電話の様に回線開通の手続きを店頭で行います。

・980円で100kbpsのサービスのほかに、2,980円で400kbps、4,980円でMbpsクラスのサービスもあります。 

・本人確認が必要なので代理購入とかできません。

事務手続きが終わると回線開通まで10分ほど待たされて、開通するとそのままSIMカードを渡されて終わりです。もらったSIMカードは設定を行えばすぐに利用が可能。

とりあえず、このままの状態で持ち帰りました。

APN設定はまた新しいモノを作る必要があります。まずは目的だったXperiaの使用のためにAPNを新規に登録します。

なにはともあれスピードチェック。アプリの不具合があってアップロードの速度計測ができないんですが、はかってみたダウンロード速度の比較は下記の通りです。

	Download	Upload
b-mobile イオン（100kbps契約）	約75kbps	－
b-mobile SIM U300	237kbps	121kbps
b-mobile Fair	2,348kbps	286kbps
自宅WLAN	18,871kbps	2,072kbps
会社WLAN	10,493kbps	2,762kbps

ま、それなりの速度です。

外出先でのモバイル通信で私が一番速度を必要とするシーンはgoogle mapを使っての地図表示をするときなんですが、今年の春くらいのバージョンアップで先におおまかな地形表示がでて、その後地名、詳細地形が順に表示されるようになっていて、昔みたいにブロックごとに画像が表示される感じではないので通信速度が低くてもソフトウェアの改善でかなり使いやすくなっています。

試しに地図表示させてみるんですが、別に通信速度が劇的に遅くなっている感じもしません。

たぶん、比較したらそれなりに表示速度の差が出るんでしょうけど、決定的な違いが私には体感的にわからず、というか、現在使っている最高速度7.2Mbpsのはずのb-mobile Fairの通信速度があまり速く感じられないモノで、地図表示に関してはまったく不満無し！

ブラウザを使うとさすがに重くてサクサク表示がされる感じではなく、昔なつかしいPHS通信時の速度を体感することになるんですが、全然表示がされなくて使い物にならない感じではありません。待てば表示できます。移動中の電車の中でU300を使っている様な感覚くらいです。

これで月額980円というのはすごいなぁ。

b-mobile SIM U300を利用する人がこれはいなくなっちゃうんじゃないでしょうか？

ちなみに月額2,980円で400kbpsにアップグレードすることもできるので、この100kbpsの速度に満足がいかなかったら、翌月からコース変更をすればよいだけです。U300とほぼ同じ料金で30%速度が速い回線を利用することができます。

 

通信量制限があるb-mobile Fairを現在は使っていて、使い込んでしまうと1日で上限金額に達してしまい使い物にならなくなる恐怖があるため、なるべく通信しないようにして使うしかなく、本末転倒なサービス利用になっていて、これが終わる8月にはb-mo
bile SIM U300に戻そう、とは思っていたんですが、本当にナイスタイミングで爆安な通信カードがゲットできました。

2月に購入したVAIO Pのb-mobile ドッチーカ（hourサービスに近い360分通信権）サービスも8月8日に期限を迎えるのですが、月額980円だったら通信カードを2枚買ってきてXperiaとVAIO Pの両方に入れっぱなしでもよいくらいです。

明日はVAIO Pで利用するとどうなるのか、あとはWi-Fiルーターの「BM-MF30」で利用ができるかというのも試してみようと思います。

いやぁ、しかし月額980円というのは威力がありますね。しばらくはもうこれでいいや。高速通信が必要な時にはb-mobile Hourを使うか、もしくはその月だけ回線をCプラン（月額4,980円）に引き上げる、というのでもよいですしね。

 

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