【解説】Imaging Edge 1.4アップデートでタイムラプス撮影対応
三度の飯よりも大好きな「タイムラプス撮影」現像にソニーのRAW現像ソフト「Imaging Edge」がVer.1.4に昨夜アップデート対応しました。
早速、各機能を試してみました。実際に撮影したRAWでのインターバル撮影データを使って現像してみました。
こんにちは、店員佐藤です。
デジタル一眼カメラ“α6400”の発表と同時に“α9”“α7III”シリーズのファームウェアアップデート、Imaging Edgeのアップデートが予告されていましたが、その予告通りのアップデートが昨日夕方にリリースされています。
“α6400”に実装されていて、今後、“α9”と“α7III”シリーズにもアップデートで実装されるインターバル撮影機能ですが、撮影したデータのタイムラプス動画のための加工機能が搭載されました。
「タイムラプス動画」というのは数秒間隔で撮影した写真データをあとから動画に加工して長時間の動画撮影を超早回しで見ている様な映像です。
従来のカメラアプリが搭載された“α”に撮影機能が搭載されていたのですが“α9”以降の最新世代のBIONZ Xが搭載されたモデルからはカメラアプリが非搭載になっています。それが機能を復活します。
従来はJPEG撮影したタイムラプス動画であればソニーの動画管理ソフト「PlayMemories Home」を利用することで静止画→動画加工ができていましたが、RAWでの撮影の場合はImaging Edgeに一括RAW現像機能がついていなかったのでCapture Oneなどの社外ソフトウェアの力を借りる必要がありました。
今回、Imaging Edgeに機能搭載されることでソニーの純正アプリだけで、RAW現像からタイムラプス動画作成までの流れが作れました。
タイムラプス動画作成のためのツールはImaging Edge Viewerに搭載されました。先にImaging Edge EditでRAW現像をしておき、RAW現像の調整が決まったら、それを1枚設定値を書きだしておきます。
その書きだした現像設定を使って、全部の写真を一括でRAW現像出力(もしくは全カット、そのままのRAW現像)をすることができるツールが用意されています。
現像設定値を読み込み、出力するフォルダ、トリミング設定を決めて書き出しを行います。
ここでは約500枚の“α7III”のRAWファイルを現像しています。VAIO S15のCore i7 Hプロセッサー搭載マシンを使って30分ほどかかりました。30秒の動画を作成するのには約1000枚の写真が必要になるのですが、その場合は約1時間の現像時間となります。
Capture Oneでも同様に大量RAWファイルの現像にはすごい時間がかかりますが、Imaging Edgeの方は感覚的には半分くらいの時間で済むようです。
使い方もすごい簡単でした。
出力されたJPEGファイルはPlayMemories Homeのタイムラプス動画作成機能を使ってXAVC S 4Kファイルに変換します。ここの作業は以前と一緒です。RAWファイルから直接XAVC S 4Kファイルに変換することはできないようです。
こんなことしなくても最初からJPEG撮影してPlayMemories Homeを使ってタイムラプス動画を作るのでもいいんじゃない? というところですが、私の場合、RAW+JPEGで撮影しないといけない事情があるんです。
RAW+JPEGで撮影する際にピクチャープロファイルを使ってHDR(HLG)モードで撮っておくと、タイムラプス変換したときにHDR動画を作成することができるんです。
HDR以外の動画を作成する際にRAWファイルがあるとSDRでの色調整をした映像が出力できるんです。
RAW現像するときにピクチャープロファイルを使うことができると良いのですが、今回のアップデートでもそれは実現していません。HDRのカラープロファイルを使った出力ができるようになるといいなー。
それができない今はHDRで撮影したときだけ、写真がHDRモードで撮影できるので、それを使って動画変換するしかありません。Capture Oneを使って今まではRAWからのタイムラプス動画を作っていましたが、今日からはImaging EdgeでもOKです。
なお、私事ですが先週末にスマートフォンを買い換えました。Xperia XZからXperia XZ1へ1世代だけ新しくしたのですが、これによりディスプレイがHDR対応になりました。
今回、Imaging Edgeのアップデート機能検証のついでに、“α7R3”で撮影してきたHDRタイムラプスと、Imaging Edgeで作成したSDRタイムラプス動画を転送して見比べてみましたが、なるほど、色の階調についてはものすごい差がつきます。
スマートフォンの乗り換えが遅くて、今まで気がつかなかったのですが、作成した動画作品を、せっかくHDRで作っても4Kブラビアでしか再生ができなかったものが、スマートフォンでHDR再生ができるようになると俄然、やる気が出てきますね。
2019年は4K HDR タイムラプス撮影にかけてみようか、という気がしてきました。
4Kブラビアでは作成した動画ファイルのメタデータにHDRのフラグがついていないとHDR再生ができなくて、そのためにソニーの「Crystal Browse」を使ってHDR変換するのですが、Xperia XZ1の動画再生ではHDRフラグがなくても、そのままHDR再生をしてくれるようです。
“α7III”やサイバーショットRX100M6で撮影してきたHDR動画をそのままカット編集してXperia XZ1で再生すれば、それだけでHDR再生ができるかもしれません。
すごくややこしい話をしていますが、これ、今度、うちのお店の店頭セミナーでご案内しますね。4K HDR タイムラプス作成講座、ご興味ある方がいらっしゃれば♪
今回のテストでImaging Edge Ver.1.4にて作成したタイムラプス動画です。SDRのスタンダード画質で4K出力をしました。(HDR動画は店頭でのみ再生しています。)
タイムラプス動画作成機能の他、Imaging Edge Viewerには比較のための2画面表示機能も搭載されました。
表示位置の同期機能などもあるので、同じ様なカットを2枚並べて細部まで比較検討する、ということができます。
Imaging Edge Remoteにもタイムラプス撮影機能が追加されたとのことで、VAIOと”α”をUSB接続して試してみました。
「ツール」>「インターバル撮影」で、インターバル撮影のためのオプションが表示されます。
撮影開始時間の設定、撮影間隔(10秒~180分!)、撮影回数の指定などができます。
撮影間隔の最短秒数が10秒というのはちょっと長すぎないかな?というところですが、180分の撮影間隔というのはすごいですね。秒30コマの動画撮影をするとして10秒の動画を作るのに必要なのが300枚です。これを180分のインターバル撮影で撮るとすると必要な撮影時間は900時間=37.5日です。
植物の生育の様子を記録するとかに使えそうです。
以上、Imaging Edgeの最新版Ver 1.4の新機能テストでした。“α”ユーザーさんはすぐに利用ができます。
☆Imaging Edge (Remote/Viewer/Edit) ダウンロードページはこちらから
今回、RAW現像に使用したのは4Kディスプレイ搭載の「VAIO SX14」でした。
昨夜もVAIO SX14購入のお客様が夜になってからご来店になっていましたが、VAIO(株)提供の5%オフクーポンの使用期限が今夜までとなっています。
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RAW現像作業に最適な4K解像度ディスプレイ搭載の新モデル「VAIO SX14」の発売がImaging Edge Ver1.4の登場とほぼ同時というのはなにかの運命かもしれません。
これをきっかけでRAW現像に挑戦するぞ!という方はこのチャンスをお見逃しなく!
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発売日 | 2019年1月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売日 | 2019年1月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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☆当店blog 2019.1.17「3分でわかる『VAIO SX14』プレスリリース&ショールーム実機展示レポート」
当店店舗「ソニーショップ テックスタッフ」の住所はこちら |
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