常識を覆す小型軽量のF1.4 広角単焦点レンズ【SEL24F14GM】徹底レビュー

広角単焦点 G Masterレンズ「SEL24F14GM」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL24F14GM」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。

1.「SEL24F14GM」の機能まとめ

2.「SEL24F14GM」詳細

3.フルサイズ・APS-Cでの「SEL24F14GM」描写比較

4.店員が実際に撮影した「SEL24F14GM」作例

5.レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス

6.テックスタッフ店頭購入特典

 

■「SEL24F14GM」の機能まとめ

  • 開放F値1.4から妥協のない高解像性能を小型・軽量設計で実現した大口径広角単焦点レンズ
  • 最新の光学設計とG Masterの高い設計基準で、高い解像感を実現
  • 超高度非球面XAレンズの効果的な配置により、点光源を忠実に再現
  • EDガラスの最適な配置により、画面全域のシャープな描写が可能
  • フレアやゴーストを抑え、高い描写性能を発揮するナノARコーティングを採用
  • 最新の光学設計による小径化と新開発DDSSMの採用で、クラス最軽量を実現
  • 11枚羽根円形絞りと球面収差コントロールによる、柔らかく自然で美しいぼけ表現
  • 大口径広角レンズならではのぼけ表現を生かした近距離撮影が可能
  • 高速・高精度・静粛なAFを実現するハイパワーの新開発DDSSM
  •  フォーカスホールドボタンや絞りリング、クリック切り換えスイッチなどを搭載し、高い操作性を実現
    • カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタン
    • クリック切り換えもできる絞りリング
    • AF/MFを瞬時に切り替えられるフォーカスモードスイッチ
  • タイムラグが少なく応答性に優れたリニア・レスポンスMFを採用
  • フッ素コートや防塵・防滴性能など、フィールドワークをサポートする信頼性を確保

 

 

■「SEL24F14GM」詳細

こちらが「SEL24F14GM」の製品パッケージを開いたところです。レンズ本体と前後のレンズキャップ、レンズフード、そしてキャリングケースが付属します。

G Masterレンズはキャリングケースに共通デザインのものが付属しますが、SEL24F14GMのものは今までにないほど最小サイズのケースになっています。写真一番右のものがSEL24F14GM用のもので、並べて見るとその小ささがお分かりになると思います。

SEL24F14GMを収納したところがこちら。レンズサイズが小さいので他のレンズの収納にも使えそうです。

レンズフードですが、SEL100F28GM以外のG Masterレンズはレンズフードにロック機構が搭載されています。慣れない方が使われると、このロックボタンを無視して力づくでレンズフードの脱着をされるので、壊れてしまうことが。SEL24F14GMが初めてのG Masterレンズになる、という方はご注意ください。

サイズは同じフルサイズEマウントレンズの「SEL2470Z」とほぼ同じ大きさです。写真左がSEL2470Zで写真右がSEL24F14GMになります。レンズのフィルター径も67mmと同じです。

SEL24F14GMはF1.4という非常に明るい単焦点レンズになりますが、それがこれほどコンパクトに設計されているのに驚かされます。

  SEL24F14GM SEL2470Z
サイズ(最大径 × 長さ) 75.4 × 92.4 mm 73 × 94.5 mm
重量 445g 426g
フィルター径 67mm 67mm

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持ち比べてみると、なにやら「SEL24F14GM」の方が軽く感じてしまいます。実際にはSEL24F14GMの方が重量はあるんですが、レンズ筒の径が太いので、それで軽く感じるのかもしれません。

レンズの主な数値をグラフ化して並べてみると、今回の「SEL24F14GM」がかなり軽いレンズに仕上げられていることがわかります。開放値F1.4のレンズとしては最軽量のレンズとなっていてG Masterレンズというくくりでみても最軽量レンズになります。

この飛躍的な小型軽量設計のために、2枚のXAレンズ(レンズ構成のオレンジ部分)と3枚のEDガラス(緑色の部分)、18mmのショートフランジバックを活かした光学設計を行っています。

XAレンズ2枚を最適に配置したことにより点光源の像のにじみ(サジタルフレア)を抑制する設計になっており、その結果、開放F値1.4から点光源の像を忠実に再現することが可能になっています。

レンズ本体にはフォーカスホールドボタンや絞りリング、クリック切り換えスイッチなどが搭載され、高い操作性が備わっています。

フォーカスホールドボタンは、好みの機能を割り当ててカスタマイズ可能です。たとえばAF利用時にフォーカスが合った瞬間にこちらのボタンを押せば、AF-Sのフォーカスロックと同じ働きをします。AF-Cでフォーカスを取ったあと、特に被写体が動く可能性がないなら、ここに「瞳AF」などの機能を割り振ることもできます。

風景写真を撮ることが多い方は、ここに「グリッドライン」を設定しておくと、ボタン一発でグリッドラインがファインダー(もしくは液晶モニター)に表示されることになります。

レンズ筒には2つのリングがあり奥側がフォーカスリングになります。「リニア・レスポンスMF」として、マニュアルフォーカス時に繊細なリング操作にレスポンスよく反応する設計になっています。リング回転角度にリニアにフォーカス移動するようにしてあるため動画撮影時にもスムースなフォーカス移動が可能。

また素材にもこだわっていて、気温の低い場所でもリングが回しやすいゴム素材を採用しています。

手前にある絞りリングはA(オート)が一番絞った側についています。こうしたレンズは絞り開放で撮影することがほとんどで、絞り開放に回したつもりが、そのまま行きすぎてオートモードになっていた、ということが起こらないような配慮と思われます。

レンズ下面側にはクリックのオン/オフスイッチが用意されており、絞りリング利用時に1/3段ごとにカチカチという反応を得ることもできるし、動画撮影時にシームレスに変化させることもできます。

絞り羽根はαレンズ最多の11枚羽根の円形絞りを採用しており、1~2段絞っても円形に近い形状を保ち、ほぼ円形のボケ形状を味わうことができます。

レンズの表面にはナノARコーティングが施されています。これはナノサイズの突起を規則的に並べることでレンズ表面の境界面をなくすものなのですが、似たような技術は他メーカーさんでも用意をしているそうです。

ただそれらは、コストがかかる方法であまり規則的でなかったり、安いコストだけど効果が薄いコーティングだったりするそう。

しかし、ソニーの場合、ブルーレイディスクの生産を行なっており、その技術を応用しているため、先の丸められた突起を規則正しく並べられ、しかも低コストで実現可能になっているとのこと。

BD-R、BD-REはもともと単価を下げるための努力をしているので、その技術が使えるというのはかなりメリットになっています。この話をうかがってソニーのレンズは逆光に強い、という話の裏付けが取れた気がしました。

そして、このレンズの大きなウリの一つが「AF時の絞り駆動」です。これは今まで”α9”にしかなかった機能ですが、α7R3、α7IIIの本体ソフトウェアアップデートVer.2.00によって使えるようになりました。

「AF時の絞り駆動」というのは、F11よりも絞ったときにコントラストAFで動作するしかなかったα7シリーズにおいて、F11よりも絞って撮影するときでもAF利用時は絞りをF11まで開き、シャッターを切るときに設定値に変更する、という機能になります。

使い方としては動体の「流し撮り」をするときに利用します。通常、流し撮りの際はシャッタースピードを遅くするために必要以上に絞り込んで撮影することになりますが、その際にも像面位相差AFを使ったハイブリッドAFでフォーカスを合わせ続けることができます。

AF時の絞り駆動にはスタンダードとサイレントの2モードから選択できます。絞り優先にしてF16くらいに設定し、それでシャッター半押しでAFを使うと「シャシャッ」という金属音がするのですが、これが絞りを動作させているときの音になります。

標準では金属音がわかりますが、サイレントにするとそれをもっとゆっくりと動作させるみたいで無音になるわけではないのですが、静音性があがります。

 

 

◆フルサイズ・APS-Cでの「SEL24F14GM」描写比較

最短撮影距離0.24m、最大撮影倍率0.17倍とかなり寄れるレンズになっています。円形絞りは11枚羽根になっているなど、品質はやはりG Masterです。

デジタル一眼カメラの場合、レンズの前玉から被写体の距離ではなくセンサー面から被写体の距離で最短撮影距離を表します。実際にAFで一番近い距離で合わせられたものが上の写真の距離になります。

こちらがこのときに撮影した画像です。この近さで撮れるとなるとグルメレンズとしてテーブルの料理やスイーツを撮ったりするのにも向いていそうです。

絞り開放F1.4で撮影してみたのがこちらです。レンズの周辺部を使わずに真ん中の一番美味しいところだけ使うので口径食もなくなります。

APS-Cセンサーで使っても最短撮影距離は0.24mのままです。画角は1.5倍相当に長くなるので36mm画角相当の画が切り取れます。

APS-Cのα6500で撮影した写真です。よりマクロレンズっぽくなります。

バランス的にもレンズが重くならず、APS-C専用レンズの「SEL24F18Z」みたいな使い方ができそうです。“α6500”ユーザーさんでもSEL24F14GMを選択しておけば、将来フルサイズセンサーにステップアップしたときには、フルサイズ対応レンズとして使えるので損ではないと思います。

DSC08324

こちらは「SEL24F14GM」をα7IIIに装着して撮影した写真になります。

24mmの広角画角はズームレンズでも普通に使える画角ですが、それがF1.4という非常に小さな絞り値で使えるので、何を撮ってもこのような立体感のある画が撮れます。

DSC08327

最短撮影距離は0.24mという非常に短い距離になっています。レンズ前面からのワーキングディスタンスは13cmくらいになるので、マクロレンズみたいな撮り方も可能。

背景もご覧のようにかなりぼかすことが出来ます。

DSC08353

イタリア街の中心地です。パースがバシッと全部まっすぐ決まっています。RAW現像で歪曲補正のオンオフを試してみましたが大きく補正しているわけでもないようです。非常に気持ち良く撮れます。

DSC08356

これだけの広角画角で大きくぼかせると、ミニチュアモードで撮影しているかのように写せます。天然のミニチュアモード。

普段見ている景色がファインダーをのぞくと全然違って見える、デジタル一眼“α”で初めて単焦点レンズを使ったときの感動が蘇ってきました。こういうレンズで写真撮るのは楽しいんですよね。

DSC08386

流し撮りにも挑戦です。この距離だとコントラストAFでも全然問題なく撮れます。AF時の絞り駆動の威力を広角レンズで試すならどんな被写体が良いでしょうね。

DSC08436

点光源を求めて、こんなところを撮ってみました。大口径F1.4を開放で使っていますが端までほぼ丸いボケです。

輪線ボケは非球面レンズを使う以上、絶対になくならないとは言われていますが、XAレンズを2枚使ったSEL24F14GMでは全然気にならないレベルだと思います。

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SEL24F14GMはG Masterレンズとしては8番目に発売されるレンズになりますが、フルサイズEマウントレンズとして見るとテレコンバーター、ワイドコンバーターを含めると、これがちょうど30本目のレンズになります。

高画質と軽量小型化を両立していく、さらに電子の力で操作性、画質を補っていくというのがソニー”α”の今後なのかもしれません。ワクワクするレンズの登場です。

 

 

■店員が実際に撮影した「SEL24F14GM」作例

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☆当店blog 2018.11.26「SEL24F14GMで撮る『森林公園 紅葉見ナイト 』」

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α7III+SEL24F14GM F1.4 1/125 ISO100

DSC00811_1
α7III+SEL24F14GM F1.4 1/250 ISO100

☆当店blog 2018.11.12「G Masterレンズ『SEL24F14GM』で撮る『メッツァ・ヴィレッジ』 」

 

 

レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス

ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。

メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。

というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。

ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。

まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。

そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。

5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。

たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。

盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。

こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。

初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。

店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。

ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。

αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。

4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。

ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。

SEL100400GMなどの20万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。

αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。

というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。

レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。

SEL24F14GMは3年ワイド保証が9,000円、5年ワイド保証が18,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れてしまいます。

 

 

■テックスタッフ店頭購入特典


☆テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内

また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。

時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!

 

 

24mm単焦点レンズ
SEL24F14GM
ソニーストア価格:
179,630+税
ソニーストアのご利用はこちらから
発売日 2018年10月26日 メーカー商品情報ページこちら
長期保証
サービス
5年ワイド:18,000円+税
3年ワイド/5年ベーシック:9,000円+税
3年ベーシック:無償
ソニーストア
購入特典
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10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中
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