縦位置グリップ『VG-C3EM』開梱レポート

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遅ればせながら”α9”、”α7R3”用の縦位置グリップ「VG-C3EM」の店頭展示を始めました。これも”α9”や”α7R3”を利用する際の重要なアイテムです。

従来の十字キー操作に加えてマルチセレクターを搭載した”α9”と”α7R3”なんですが、縦位置で撮影をしようとすると急にこのマルチセレクターが遠くなってしまう感じ。縦位置での撮影が多い方は縦位置グリップがこれは必須かな、ということで店頭でお試しいただけるようにしました。

実機の様子をレポートしたいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

縦位置グリップ「VG-C3EM」を使わせてもらいました。縦位置グリップを利用する目的はいくつかあるのですが主に3つ。

  • バッテリーを複数搭載することでカメラのスタミナ性能を向上させる。
  • 縦位置で撮影する際に横位置と同様のホールド感、操作感を実現する。
  • 重量のあるレンズを装着したときにグリップ感、ホールド感を向上させる。

というところです。”α9”の登場時にバッテリーが新たに従来比2.2倍の大容量バッテリー「NP-FZ100」にチェンジしたため、従来の”α7R2”クラスと比べると、縦位置グリップを付けると8.8倍もの超大容量バッテリーを装備することになります。こうなるとバッテリー容量よりもメモリーカード容量の方が足りなくなりそうな感じがします。

縦位置撮影時の操作感向上については非常にわかる気がします。

”α9”、”α7R3”からはマルチセレクターが搭載されていて十字キー、Fnキーの上にジョイスティック状のセレクターが搭載されています。スポットフォーカスを使っている際には頻繁にマルチセレクターを使用することになるのですが、これが縦位置で撮影するときにはやや遠くなるイメージ。

縦位置グリップ「VG-C3EM」にはマルチセレクターも搭載されています。前後ジョグダイヤルだけではなくマルチセレクターも縦位置使いの時に利用できるというのは大きいですね。

”α9”にSEL2470Zを装着している状態で縦位置グリップを装着した図がこちらになります。ミラーレス一眼でせっかく小さなボディなのに、一気に大型化した感じになるのですが、一眼レフカメラで縦位置グリップをつけるとさらに大きくなるんでしょうね。

バッテリーは2本内蔵できます。専用マガジンにNP-FZ100を2本装着してVG-C3EMの中に装填します。

縦位置グリップにスロットのフタはなく、マガジンの一部が縦位置グリップの外壁になる作りになっています。グリップの中にはこの向きで入ります。

”α9”、”α7R3”ボディと縦位置グリップの接続は三脚ネジを使って固定します。その際に”α”ボディ側のバッテリーは外され、そこに縦位置グリップの端子が入ります。不要になるバッテリーフラップは”α”ボディから取り外されてVG-C3EMに装着することになります。

これでバッテリーフラップを紛失することがなくなる、というわけです。以前のモデルではフラップを開いた状態で縦位置グリップに収納するタイプのもの(”α77””α99II”)もありましたが、フラップの向きが”α7”シリーズでは難しいようです。

SEL100400GMに2倍テレコンを装着した”α9”にVG-C3EMを装着しました。これが現行の”α”システムでは最大級サイズになるかと思います。

重量級のレンズを装着するとがっちりとグリップをつかむことができるVG-C3EMがかなり頼りがいのあるものに感じられます。

この状態で重量は約2.7kgになります。かなりの重量感があるのと、このサイズでカメラを持ち歩くバッグが身の回りにありません。このままクロスで包んでリュックに入れるか、各パーツを外してバラバラにして持ち歩くことになります。

この組み合わせで持ち歩きを考えている場合はバッグの用意も考えないといけないかも。

ボタンの操作感、押し心地も”α”ボディと共通化させるように工夫されているという話を聞いたことがあります。”α99 II”が登場した時に”α77”用の縦位置グリップがそのまま使えるということになっていたのですが、ボタンの感触が”α77”と”α99 II”では味付けが違っている様で、微妙な差があるんだそうです。

私は”α99 II”を長時間使った事がないのでその差はわかりませんでしたが、”α99 II”のオーナーさんにうかがったところ、確かにマルチセレクターの感触が違っているのを教えてもらっています。

VG-C3EMのそれは特に”α9”と違った感じはないかと思います。

SONYロゴが背面にひとつ入るのは良い感じですね。

そして、Aマウント”α”にはこの機能が搭載されていませんが、縦位置グリップを装着した状態でUSB端子から電源供給をすると縦位置グリップ内のバッテリーを充電することが出来ます。

写真ではバッテリーの2番スロットの方を充電しています。なかなか良くできているところなんですが、2本入っているバッテリーのうち、残量の少ない方から使っていくそうです。

予備バッテリーを用意していることを前提にしていて、1本空にできたらタイミングを見計らってバッテリーチェンジをして、さらに長時間使い続けられるようにしているんでしょうね。

その他、マウントアダプターの使用の際に制約があります。

写真は素通しで使える「LA-EA3」を装着しているときの状態です。さすがにLA-EA3の三脚穴は使うことができません。VG-C3EM側に三脚穴がありますのでレンズの全長が短いレンズであれば、こちらで固定して使う感じになります。

トランスルーセントテクノロジーのミラー内蔵マウントアダプター「LA-EA4」の場合はメーカーにて使用ができないことになっています。実際には装着することはできるのですが、LA-EA4を装着するとグリップ側に隙間がなくなってしまうため、実際には握ることができなくなるわけです。

横位置だけで使う、ということであれば使えないわけではなさそうです。

グリップのホールド感を向上させたいだけであればグリップエクステンション「GP-X1EM」を選択する、というのもあります。これを使えば小指1本分の指をひっかける延長グリップができます。望遠レンズや大口径レンズを装着して利用する際には私も利用していますが、VG-C3EMもそれの延長線上にある感じがします。

縦位置シャッターボタンのところにも回転スイッチ状のものが搭載されていますが、これは電源のオンオフではありません。縦位置グリップのシャッターボタンのロックスイッチです。

グリップエクステンション風に持ち歩きだけで使う時は、誤ってシャッターボタンを押してしまう可能性があるとかで、誤動作防止の為にあるんでしょうね。

ストラップの装着位置は縦位置グリップのシャッターボタン付近にもあります。これでストラップホールが3カ所になるのですが、私はボディの右サイドに付けて使っていました。”α”ボディの上部だけに付けてしまうと縦位置撮影のときにストラップが全部左側に行ってしまうのですが、これだったら横位置撮影の時に右側にくるだけなので右肩にかけるようにすれば問題なしです。

なるほど、使ってみるとわかることが多数あります。

☆当店blog 2018.2.13「α9+SEL100400GMで撮る冬の野鳥 」

この状態で先日の野鳥撮影に行ってきたわけです。blog用に横位置の写真が多い私ですが、水面に映る影など、縦位置撮影も今回はいくつか挑戦してきています。なかなか快適でした。

以上、VG-C3EMの紹介レポートでした。当店店頭に展示をしています。”α9”ユーザーさん、”α7R3”ユーザーさんでお試しになってみたい、と言う方は店頭にてじっくりとお試しください。

ご購入の際は、予備バッテリーは同梱されていませんので、NP-FZ100のバッテリーも1本追加して購入されることをお勧めします。

 

VG-C3EM.jpg
縦位置グリップ
VG-C3EM
ソニーストア価格:
34,250+税
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発売日 2017年5月26日 メーカー商品情報ページこちら
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購入特典
ソニー提携カード決済で3%オフ
当店店頭入特典 開店4周年記念品 プレゼント

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☆当店blog 2017.11.2「『α7R3』当店経由のオーダーレポート」
☆当店blog 2017.10.28「3分でわかる新型デジタル一眼”α7R3″スペック解説」

☆当店blog 2017.4.28「デジタル一眼カメラ”α9″当店オーダーレポート&おすすめアクセサリー紹介 」

 

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