ウォークマン『NW-WS623』試用レビューレポート

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遅ればせながら6月発売のスポーツウォークマン「NW-WS623」を個人的に購入しました。

ここ2年ほどはSmart B-Trainerを使い続けていて、スポーツウォークマンやスポーツタイプのBluetoothヘッドホンは全然眼中なかったんですが、NW-WS620シリーズに搭載された「外音取り込み機能」がどうしても気になっていて、今回の横浜マラソン2017出場に向けて、新兵器を投入です。

スポーツウォークマン「NW-WS623」のマラソン、ジョギングでの使い勝手を実際に利用してレポートします。

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こんにちは、店員佐藤です。

新型スポーツウォークマンのWS620シリーズは16GBメモリー搭載のNW-WS625と、4GBメモリー搭載のNW-WS623の2シリーズの展開になっています。

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上位機種のWS625には指輪スタイルのリモコンが付属して価格は+5,000円です。メモリーの差分を考えるとかなりお得なモデルなんですが、ズバリ、スマートフォンを使ってBluetooth接続してのトレーニングウォークマンとして使うなら必要はないかな? Bluetooth接続して使うなら16GBメモリーも必要なく、スマートフォンに入れた楽曲を流すことになるので4GBもあれば充分!というのが私の結論。

マラソン、ジョギングのためのスポーツギアとして使いつつ、通勤時のBluetoothヘッドホンとして使うのもあり!ということで購入してみました。

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到着したNW-WS623のパッケージを開けてみると、緩衝材代わりに不織布が使われていました。袋からいろいろなものを取り出して並べてみました。

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イヤーチップは2種類のものがSMLで入っています。白いモノがノーマルのハイブリッドイヤーチップで芯のところにはやや固めのシリコン、周りはフィットしやすい柔らかいシリコンを使っています。

黒いイヤーチップは水泳用でヘッドホンの中に水が浸入してくるのを防ぐように薄いシリコン膜で穴がふさいであるのがわかります。

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取扱説明書、ヘルプガイドとは別に水泳使用時の注意書きに2枚の案内があります。水泳用イヤーチップについての説明と、充電前の手入れについて書かれています。プールの塩素や海水はサビの原因になりますし端子部分は使用するたびに手入れをしてください、と、なっています。

永く使うための工夫になります。スイミングには使うつもりはなくても汗などの付着がありますし、せっかくの防水仕様なのでこれを観て、たまに水洗いしてあげると良いですね。

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充電クレードルは機種専用の特殊なものが用意されています。Smart B-Trainerも同様に専用の充電クレードルがあってクレードルにUSBケーブルが直付けでついていたのですが、NW-WS623付属のものはマイクロUSB端子になっていてコード部分を取り外すことができます。

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マイクロUSBケーブルはスマートフォンの他、デジタル一眼”α”でもサイバーショットでも周辺機器がほぼ全て統一されていて、どこにでも転がっていますので、USBケーブルは他のものを流用するとして、このクレードル部分だけ持ち歩けば、どこででも充電ができるというのはコンパクトで良いですね。

ウォークマンとして使用するときは約12時間のスタミナ性能を誇りますが、スマートフォンと接続してBluetoothヘッドホンとして利用するときは約4時間のスタミナ性能になるそうで、通勤時のワイヤレスヘッドホンとして利用するときは、この充電クレードルの持ち歩きも必要になると思います。

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さて、楽曲の転送には「Media Go」を使います。ソニーのサイトで無料ダウンロードができるのでPCにインストールしてNW-WS623をUSB接続すると転送モードに入るのですが。。。ふむふむ、すでに本体のアップデートソフトウェアが公開されているそうです。

Media Goを使えば、こうしてソフトウェアアップデートのお知らせもしてくれるので、指示に従って先にソフトウェアアップデートをして、それから使います。

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自宅のメインPCにはハイレゾ楽曲などを詰め込んだライブラリーがあるんですが、サブPCのVAIO Pにはマラソンの時に聞く楽曲だけをまとめたライブラリーを作ってあります。

こちらにNW-WS623を接続します。

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こちらがマラソン楽曲ライブラリーです。ウチの近所のTSUTAYAさんでマラソン向けのオムニバスアルバムを借りてきたり、amazonでMP3をダウンロード購入したり、CDを買ったりして、コツコツと買い集めました。

最初のウチはこうしたマラソンアルバムがガソリンだったというか、走るモチベーションをこうしたアルバムに求めていました。新しいアルバムが手に入ったら、そのアルバムが流れている間は休まずに走り続けることができるようになろう、とか、そういう目標を持ってトレーニングしていたんです。

そのうち、マラソン大会に出られるようになるとハーフマラソンの時の約3時間のペースを保てるようにプレイリストを作っておいて、それでランニングしたりしたこともあります。

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ソニーのスポーツギア「Smart B-Trainer」の時には音楽で走るペースをコントロールする、という技を使っていて、そのときの楽曲でテンポに合わせたアルバムをもらったりしています。

テンポを意識してみると、確かに走っているときのピッチと同期する楽曲などがあり、そういう曲が流れていると気持ち良いんですよね。

私はやったことがありませんが、エアロビクスとか音楽に合わせて体を動かすときの気持ちよさってこんな感じなんだろうなぁ、と。

私の走るピッチだとAKB48の「ポニーテールとシュシュ」やファレル・ウィリアムスの「Happy」がバッチリはまります。そのピッチの曲だけを聞きながら走れるようになったらいいのになぁ、というのもMedia Goならできます。

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Media Goの表示を「アルバム」とか「アーティスト」ではなく「曲」にして全曲一覧表示にします。続いて一番上列のところで右クリックして表示する「カラム」の中から「テンポ」にチェックを入れます。

これで楽曲毎のテンポが表示される様になるのでテンポで昇順にして並べるんです。これで持っている曲を全部テンポ順で並べられるので、ここからテンポの近い曲だけでプレイリストを作れば、自分のピッチにあった曲だけの再生ができるようになります。

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こうして並べてみると「ポニーテールとシュシュ」も「Happy」もほぼ同じテンポの曲ということがわかります。Smart B-Trainerのテンポアルバムに照らし合わせてみると160BPMくらいの曲なんですね。

このあたりの曲だけでプレイリストを作ると。。。

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こうしてテンポに合わせたプレイリストを作ってNW-WS623に転送するわけです。

NW-WS623はフォルダ毎やアルバム毎の再生に加えてプレイリスト毎の再生もMODE切替によって鳴らすことができます。ウォークマンからの音楽再生だけでも楽しいトレーニングができそうです。

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なお、ニューモデルの「NW-WS620」シリーズですが、先代のWS610シリーズと比較するとドロップしている機能があります。

「MUSIC Center(以前のSong Pal)」がWS620では非対応になっていて、スマートフォンからウォークマンの中身を見に行って、ライブラリーを直接スマートフォン画面から操作する、ということができないのと「サウンドミックス」機能がなくなっているみたいなんです。

「サウンドミックス」機能というのは、音楽はウォークマンのライブラリーのものを流しておいて、スマートフォンではマラソントレーニングのアプリを使っておいて、距離やペースなどの測定を音声でスマートフォンからBluetooth経由で転送されると一時的にウォークマンの音楽再生の音量を下げて、スマートフォンの音声を大きめに再生してくれる、という機能です。

WS620発表時のニュースサイトを見ると、このサウンドミックス機能は搭載されている、ということになっていたのですが、いざ、WS620シリーズが届いてヘルプガイドを読むと、一切サウンドミックス機能についての記載がありませんでした。

私が使い方を見つけられないでいるだけかもしれませんが、おそらく、これも機能をドロップしているはずです。

私もランニングアプリをいくつか使っていて、この機能を楽しみにしていたのですが、残念です。

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ですが、それを補ってあまりあるのが「外音取り込み機能」でした。これはWS610シリーズにはなくてWS620シリーズになってから新搭載の機能になっています。

ランニング中に左耳にある、この銀色のボタンを押すと外部マイクで外の音を取り込み、音楽と一緒にイヤホンから自分の耳に外音を聞かせてくれるんです。

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どれくらいの効果があるものなのかはショールームで試してもわからなくて、実際に自分でジョギングするまで効果がわからなかったのですが、これはスゴい! 外のノイズをかなりわかりやすく聞かせてくれます。

ノイズキャンセリングヘッドホンのMDR-1000Xにも、似たような機能が搭載されていますが、あちらはノイズキャンセリング機能を使いつつ、人の声の周波数帯域だけ聞かせてくれる、というもの。

WS620の外音取り込み機能は人の声の帯域だけでは無く全部聞こえるようにしてくれます。しかもMDR-1000Xよりも音は大きめに聞かせてくれます。

補聴器を使ったことが私はありませんが、おそらく使うとこんな感じなんだろうな、と、思えるほど、一部、実際に聞こえる音よりも目立つように聞かせてくれていたりします。聞こえやすいのが人の話し声と、クルマのロードノイズです。

どこかでおしゃべりしている奥様方の一団があると、ちょっと遠くでも存在がわかるし、後ろからクルマがやってくるとタイヤのロードノイズが、なんと後ろから聞こえてくる感覚なんです。ステレオヘッドホンのはずなんですが、サラウンドヘッドホンみたい。

しかも前方よりも後方からの音の方が大きめに聞こえる感じがして、5.1chサラウンドシステムだったらリアチャンネルだけレベルを数段あげている感じさえします。これは予想外の効果でした。

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普段からヘッドホンを装着してランニングしているのですが、やはり周りの音が聞こえにくいというのが気になって自分の走行ラインを変えたり、道の合流点などに来たときはスピードを落として周囲の様子を目で確認しながら走行して注意するようにはしているのですが、このヘッドホンがあれば、さらに周囲の情報がしっかりと入ってきます。

外音取り込みはボタンひとつで簡単にオンとオフが切り替えられます。

これはスゴくいい! これがSmart B-Trainerにも付いていたらなぁ。。。というかアップデートを待っていたのですが、シリーズの販売が終了になってしまったので仕方がありません。

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ただ、Smart B-Trainerのアプリはまだ提供されていますし、金哲彦氏のトレーニングや、心拍数トレーニングはできませんが、ペース走行などはスマートフォンの音声をヘッドホンモードでNW-WS623で再生させればNW-WS623でもB-Trainerのトレーニングが利用できます。

うん、Smart B-Trainerの本体は金さんトレーニングの時専用で使う様にして、それ以外のトレーニングの時はNW-WS623を使うというので、これからは走れそうです。

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Song Palアプリのドロップの理由はこれなんじゃないかと思うのですが、スマートフォンでは「Spotify」やamazon musicなどの定額制の音楽サービスが普及し始めていて、これを聞きながらランニングしたい!という声も多いんだと思います。

この場合はウォークマンモードでは無く、Bluetoothを使ったヘッドホンモードしかWS620を使いません。

私もプライム会員なのでamazon musicは聴き放題です。

早速、アルバムを探してみるとジョギング用のアルバムがすぐに多数見つかります。私のジョギングミュージックライブラリーにまだ入っていないアルバムがまだこんなにあったのか!というほど。

それらをまとめてプレイリストを作り、こちらもNW-WS623で試してみました。

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WS-NW623でamazon musicを再生しつつ、その裏ではランニングアプリの「Map My Run」を使っています。

これだとサウンドミックス機能を使わなくてもスマートフォンアプリの方で音量コントロールをしてくれます。Map My Runのアプリで音声情報を発信すると、自動でamazon musicの音量が一時的に下がります。

サウンドミックス機能はなくても大丈夫そうです。

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こういう使い方をするときは「Map My Run」の利用がおすすめ。有名なフィットネスアプリですが、日本語の音声ガイドがかなり自然な発声になっています。機械っぽさがないので、気持ち良く耳に声がはいってきます。

これとamazon musicだったり、もしくは楽曲ライブラリーをスマートフォン側で作っておいて、ミュージックアプリで音楽を鳴らしておく、ということをすると、かなり自然な使い方ができると思います。

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と、いうことで、私のこの夏の新しいランニングのお供の紹介でした。

外音取り込み機能でより安心なジョギングができますので、Smart B-Trainerと併用してトレーニングに使いたいと思います。

通勤時に使うワイヤレスヘッドホンとしても使えるので、通勤中にスマートフォンで映画やテレビ視聴をするときにも使いたいと思います。音質はSmart B-Trainerよりもクリアでダイナミックレンジが広がった感じがして、聞きやすいですしね。

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ウォークマン
WS620シリーズ
ソニーストア価格:
13,880+税~
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発売日 2017年6月10日 メーカー商品情報ページこちら
延長保証 5年ワイド:2,000円+税
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☆ソニー プレスリリース「Bluetooth 接続でスマートフォンのコンテンツも楽しめる 外音取り込み可能なスポーツ仕様のヘッドホン一体型ウォークマン WS620シリーズ発売」 

☆当店blog 17.4.26「新型スポーツウォークマン『WS620シリーズ』展示実機レポート」
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