【レビュー】未体験の感動ヘッドホン『MDR-Z1R』開梱レポート

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音質の追求の先にある、音楽の感動を求めたプレミアムヘッドホン「MDR-Z1R」の発売前店頭特別展示を本日より当店にて開始しました。製品版の実機がパッケージに入って当店に特別入荷しています。

10月29日発売の製品ですが一足先に開梱レポートさせていただきます。

 

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こんにちは、店員佐藤です。

空気感の表現までも追求したという12年ぶりのソニーのヘッドホン・フラッグシップモデルが「MDR-Z1R」です。発表直後に大阪まで行って試聴させてもらってきましたが。。。

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☆当店blog 16.9.20「空気感を表現する『MDR-Z1R』展示レポート」

今回は自分のお店でパッケージ開梱からセッティングまで全部自分でやらせてもらいます。正直言ってソニーストア大阪さんで聞かせてもらったときは機材も全部良すぎて、どこで高音質になっているのか分からないところがあったんですが、そういうのの切り分けができます。

「MDR-Z1R」の単品の実力もこれでわかると思うのですが。。。まずはパッケージの開梱からしていきたいと思います。外箱のパッケージを開けるとまず出てくるのが不織布で、これにハードケースが入っていて、それを袋ごと引き出します。

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こちらがハードケースです。単なる製品パッケージではなく、このケースはずーっと使っていただけるように、かなりしっかりと作られています。フラップをロックしている留め具などもこれはメタル製で触るとひんやりしています。

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こちらがハードケースの中身です。ヘッドホンのイヤーパッドがへんな形でクセがつかないように保護して収納できるケースになっており、さらにケーブルをヘッドホンに接続したままでもケーブルをそのまま収納できるよう設計されています。

ケースの向かって右側にはケーブル収納スペースが用意されていて、ここに2本程度のケーブルが収められるようになっています。別途、購入したキンバーケーブルも収納ができるように設計されているそうです。

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自宅に置いておき、ヘッドホンを使うたびにハードケースをご利用いただくことを提案しているとのこと。

良いですね。音楽を聴く前の儀式としてハードケースを開くところから始めるの。

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こちらが同梱品の一覧になります。ケーブルは2本入っており、ひとつはバランス接続の4.4mm径のバランス標準プラグのケーブル。長さは1.2mとなっています。

もうひとつはステレオミニプラグのついているケーブルで長さは3mあります。金メッキのステレオ標準⇔ステレオミニジャックの変換アダプターもついており、アンバランスの標準端子、ステレオミニ端子の利用ができます。

他に取説類となります。

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通常の取扱説明書の他に、ハイレゾ対応の周辺機器、リケーブル製品の案内がはいっているのと「プロダクトインフォメーション」という見慣れない冊子が入っています。

MDR-Z1Rのホームページにも記載があるのですがMDR-Z1Rに詰め込まれた高音質技術について改めて説明をしているものになります。

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なるほど、こういうのは嬉しいんですよね。まず、製品パッケージを開いて最初のお試し試聴をするわけですが、レコードジャケットを読むがごとく、音質を楽しみながらこういうのを眺めるわけです。

改めて、紹介するとMDR-Z1Rのキモは、開発に10年かかったという「マグネシウムドーム」です。高域の音を大音量から小音量までしっかりと鳴らすことを目的に固くて薄いドームが必要で、採用しているマグネシウムドームは30mmミクロンという世界中のヘッドホンの中でももっとも薄い振動板を使っているそうです。ちなみに髪の毛の太さが100mmミクロンだそうで、髪の太さの1/3程度しかない、ほとんど膜みたいな物を使っているそうです。

そのドームを支えるのが液晶ポリマーフィルムをアルミニウムコートしたエッジ部分になります。MDR-Z7はドーム部分までこのアルミコート液晶ポリマー振動板を使っているわけで、ここに違いがあることにあります。

その振動板を守るためにグリルも太い桟があると高域の音が耳に届くのを阻害してしまうので、細く桟の開いている面積が均一になるフィボナッチパターングリルを採用。すべては120kHzまでの高域の音を鳴らすために開発された技術になります。

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その振動板をのぞいてみたところがこちらです。70mm径の振動板は平均的な耳のサイズ65mmを超える大きさで、これにより耳には平面波として届き、自然界にある普通の音の届き方に近い音になります。

空気感を聞かせるための技術をふんだんにつぎ込んでいます。

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ちなみに、このドライバーを覆っているイヤーパッドですが簡単に外れます。デジタル一眼カメラ”α”のレンズマウントのごとく、イヤーパッドを持って5度ほど回転させるとぱかっと外れて、イヤーパッドだけ取り外すことができる仕様になっています。

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オーバーヘッドタイプのヘッドホンの場合、このイヤーパッドが傷んで製品の寿命が終わる、というところがあります。パーツでイヤーパッドだけ取り寄せができれば、これで製品寿命を伸ばすことが可能。

なお、パーツ取り寄せですが片側で7,800円(税別)となっています。当店店頭でお申し付けいただければ数日でお取り寄せできます。

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「プロダクトインフォメーション」に戻ります。「レゾナンスフリーハウジング」の説明についても記載があります。

MDR-Z1Rは密閉型のオーバーヘッドホンなんですが、装着して聞いてみるとオープンエア型の様な開放感のある音がする、という評価になります。これ、実際にはどっちなの?という話なんですが正確には密閉型です。

ただ、開放型のように聞こえる工夫がされていて、それが「レゾナンスフリーハウジング」の事を指します。

密閉型というのは完全に耳を覆った密閉空間で音を鳴らします。簡単に実験ができるのですが手の平でドームを作ってそれで耳を覆うと「サーッ」という音がします。貝殻を耳に当てると並の音がする♪というのもそうですが、密閉型だと、こうして音が反響して特定周波数が強調されて聞こえてしまう、ということが起こります。

開放型ではそれがないのですが、そのかわりに外からの外音がもろに耳に入ってきてしまいます。

MDR-Z1Rではハウジングの形状を工夫して平行面がなく反響をしにくい形を作るとともに音響レジスターというパルプ素材の膜を中に入れることで、そうした特定の周波数が増幅しないような仕組みを作っています。

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ハウジングのプロテクターの膨らみはそういうヒミツがあります。MDR-Z1Rを装着したときに密閉型ヘッドホン独特の「音」が聞こえないところでまずは感動できます。

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そしてバランス接続ケーブルについての説明も記載されていました。

すでに昨年からソニーのPHA-3で実現しているバランス接続。従来は3極を使って、左右の+極と、共通の-極を使ってヘッドホンを鳴らしていたのですが、共通の極を使うことで左右の信号が影響し合ってしまうことが避けられませんでした。

バランス接続では4極の信号を伝送できるようにして左右それぞれに+極と-極をつかえるように完全分離して伝送をします。これなら左右の音が影響しあうことがなくなります。

MDR-Z1Rではコードが両出しになっていて左右のハウジングにケーブルをさせるのと、新型ウォークマン「NW-WM1」シリーズや、PHA-2Aで採用された4.4mm径のバランス標準プラグ搭載ケーブルを同梱しています。

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こちらが4.4mm径のバランス標準プラグを使った付属ケーブルです。4極と言いつつ、プラグを見ると5極ありますが、一番根元の広いところはグランドと言ってステレオミニの3極端子の共通チャンネルと同じ働きをします。

今後、そういう変換アダプターが登場するかわかりませんがアンバランス3.5mmステレオミニ→4.4mmバランス標準の変換アダプターなどがあれば4.4mmバランス標準ケーブルでアンバランス信号を伝送することができる、ようになっているというわけです。

規格は今年の春に業界統一ということで決まっていたそうですが、よく考えられています。

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まだ製品として世にほとんど出ていないので、4.4mm径バランス標準端子を見たことがない、という方がほとんどだと思います。

写真左からステレオ標準、バランス標準、ステレオミニ端子になります。ステレオミニ端子よりも太く接触面積が増えるので音質的に有利なのと、ステレオ標準ほど大きくはないのでウォークマンなどのポータブル機器でも採用がしやすい端子になっています。

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さて、いろいろウンチクばかり紹介してしまいましたが、やはりまずは音を聴いてみないと♪ 今日から当店店頭で展示を始めた新型ウォークマン「NW-WM1Z」で音を出してみるのですが。。。超絶良い音がします。

すごい、これはもうヘッドホンの音ではないというか、スピーカーで聴くよりも良い音。音質がどうこうというよりも、もう感動してしまうだけです。

何を聞いても気持ち良くて、ずーっと音楽を聴いていたい気持ちになります。

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MDR-Z1Rはインピーダンスが64Ωとかなり高いのでウォークマン「NW-WM1Z」で聴く場合は「設定」>「出力設定」>「ハイゲイン出力」にて、バランス標準端子の方だけハイゲイン出力にしておくのがオススメです。

これで通常のインナーイヤーヘッドホンはステレオミニ端子で使って、MDR-Z1Rはバランス標準端子で聴くというオススメ設定にできます。

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これでデモ用の楽曲を聴きまくってみるのですが、どれを聴いても今までにない音質で楽しめます。マイルス・デイビスの「So What」とか、いろんなところで聴いてきているはずなのですが、MDR-Z1Rで初めて聞いた音が味わえます。

高域の伸びが良いとか、キメが細かい音がするとか、音像定位が良いとか、そういう次元を超えた感動の音が楽しめます。奥行きのある音がして、無音部分にも雰囲気を感じられて、これが空気感なんだろうなぁ。

自分に、こういう高音質ヘッドホンの良さがわかるのかな?とか、思っていましたが、プレーヤーもWM1Zで、ポータブルで聞ける音としてはこれがもうソニーの最高スペックの音になるわけです。

感動しますね。

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ということで、10月29日発売予定の「MDR-Z1R」ですが、本日から当店店頭でも発売前特別先行展示をしています。

ウォークマン「NW-WM1Z」や「NW-WM1A」と一緒に試聴することもできますし、昨年のトップモデル「MDR-Z7」や、ハイレゾヘッドホン「MDR-1A」との比較試聴なども可能。よりパワフルなPHA-3での試聴もできます。

是非、静かな店内でじっくりとご試聴になってみてください。

 

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★ソニー製品情報「MDR-Z1R 開発者インタビュー」

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★ソニー製品情報「澤野弘之×MDR-Z1R 体験者の声」

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☆当店blog 16.9.20「空気感を表現する『MDR-Z1R』展示レポート」

☆当店blog 16.9.8「5分でわかるフラッグシップ『Signature Series』紹介」
☆当店blog 16.9.1「ソニー『IFA 2016』出展のニュースリリースまとめ」 

 


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