『Sony CES 2016』プレスカンファレンスまとめ

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こんにちは、店員佐藤です。

ラスベガスで開催される「2016 International CES」に先駆けて現地時間の1月5日17時、日本時間の6日10時よりソニーCEOの平井社長が登壇してのプレスカンファレンスがありました。

同時にヨーロッパでも新製品についてのプレスリリースが一挙に発表されています。まとめてご案内します。

 

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毎年、当店の仕事始めはCESのプレスカンファレンスから始まるんですが、そのたびに今年こそ英語学習をしなくては。。と、何年連続で心に誓っているんでしょう。昨年も英語学習に専念することができず、英語力はそのままでした。

プレスカンファレンスは当然、現地で英語のスピーチで行っているので、ほとんど意味はわからず映像を観ているだけ状態なのですが、紹介された順にソニーヨーロッパで公開されたプレスリリース情報とあわせてご案内します。

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平井社長のご挨拶に続いてソニーエレクトロニクスの社長 Mike Fasulo氏が登壇。ここから新製品の紹介がスタートします。今年最初に登場したのはこちらの4Kハンディカムでした。

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☆ソニーヨーロッパ「Preserve life’s most precious moments in 4K with Sony’s new Handycam line up」

従来よりも1.6倍の大きなピクセルサイズにした新開発の裏面照射CMOSセンサーを搭載した「FDR-AX53」が発表になっています。従来のFDR-AXP35が4:3のセンサーを搭載していたことから、おそらく16:9のワイドセンサーに変更しさらにセンサーサイズを大型化していると予想されます。

空間光学手ぶれ補正機能を搭載し広角26.8mmからの光学20倍ズーム、デジタルで30倍までのズーム機能を搭載。

詳細はわからないのですがタイムラプス撮影機能も搭載されるそうで1月にアップデートするPlayMemories Homeを使うことで4Kタイムラプス動画の書き出しをすることができる、ということもヨーロッパのプレスリリースにありました。意味が違っているかもしれませんがハイビジョンハンディカムのHDR-CX625とCX450でも同様のコトができるようで、PlayMemories Homeのアップデートも楽しみ。(午後になってから日本でアップデートプログラムが公開になりました。)

新型4Kハンディカムはヨーロッパにて2016年3月より出荷になるとのことです。

【新型ハンディカム 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

☆engadger『ソニーの新型4Kハンディカム『AX53』はどう進化した? 光学20倍ズームに手ぶれ補正、AFまで幅広く強化:CES 2016』

☆Phile-web『<CES>ソニー、光学20倍ズーム対応の4K“ハンディカム”や“アクションカム”の入門機』

 

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その後はHDRフォトなどが多数紹介され、時間の大半を写真作品の紹介に費やしている感じなんですが、どんな話をしていたんでしょう。

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デジタル一眼”α”についての情報はそうした写真作品の紹介だけで特になし。ニューモデルや2016年までに7本のレンズが登場するなどの話は出ずじまいだったと思います。

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続いては「h ear」シリーズの紹介。日本でおなじみの「MDR-100A」などのシリーズに加えて、ワイヤレスのインナーイヤータイプのモデルで「h.ear in Wireless」やワイヤレス版のMDR-100Aになりそうな「h.ear on Wireless NC」、そしてスピーカーの「h.ear go」などが紹介されます。

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☆ソニーヨーロッパ「GO. ON. IN. Explore the vibrant world of High-Resolution Audio with Sony’s new h.ear line-up」

昨年の日本の製品紹介ではLDACでの伝送をする製品に「ハイレゾ」の言葉は使っていなかったんですが、今年から方針変更があったのか、それとも海外ではそうしているのか、LDAC伝送をするこれらの製品群をすべて「ハイレゾ対応」として紹介しています。

LDACの伝送は最大で990kbpsでの圧縮になるため、従来はCD品質の音、という表現をしていたのですが、高音域などはCD音質までの伝送ではなくさらにその上の周波数も伝送していると聞いています。

ノイズキャンセリング+ハイレゾ対応のワイヤレスオーバーヘッドホンになる「h.ear on Wireless NC」に興味津々です。

【新型h.earシリーズ 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

☆Phile-web『<CES>ソニー、h.earシリーズ拡充。ワイヤレススピーカー「h.ear go」やBT+NCヘッドホン、BTイヤホンなど』
☆engadger『ソニー h.ear シリーズにワイヤレスヘッドフォンとスピーカーが追加。ブルートゥース、NFC対応で音楽もワイヤレスにシンクロ:CES 2016』

 

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そして、個人的にこれが今回のメインに見えるのですが、ハイレゾ対応のレコードプレーヤー「PS-HX500」です。アナログレコードがハイレゾ対応?というところですが、アナログ信号の高品質な音声をDSDの高品質デジタル信号に変換することができるプレーヤーとなっています。

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「PS-HX500」はDSD 5.6MHzまでのデジタル信号を生成するA/Dコンバーターを搭載。PCと接続することで専用ソフトウェアによる録音、編集が可能とのこと。

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☆ソニーヨーロッパ「Let your vinyl sing with Sony’s new premium turntable」

ヨーロッパでは今年の4月より出荷がはじまるとアナウンスされています。ニュースサイトの情報によると価格は500ユーロ(64,000円)
とのことです。

【PS-HX500 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

☆Phile-web『<CES>ソニー、“ハイレゾロゴ取得”のアナログプレーヤー「PS-HX500」』
☆インターネットコム『もう逆に新しい―ソニー、ハイレゾ「アナログレコードプレーヤー」発表』
☆インプレス AV Watch『米ソニー、DSD録音可能なハイレゾ対応ターンテーブル。ダイレクトドライブ式』

 

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このチャートは80年代の音楽と最近の音楽の周波数分布をグラフにしたようで、以前、別の勉強会で聞いたことがあります。昔は録音機器、再生機器の制約により低域の音は100Hzくらいのところに山があったのが、現在は機器の進化によりさらに低域の音を使うのがトレンド。40Hzくらいのところに低域のピークがあるんだそうです。

そうした最新の音楽トレンドに対応するために低域に強いヘッドホン、スピーカーをシリーズにしたのが「EXTRA BASS」です。

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スピーカーや新しいEXTRA BASSヘッドホンが紹介されました。

  • GTK-XB7 巨大なパワーとクラブの効果照明のワンボックスの高電力オーディオ無線パーティシステム
  • SRS-XB3 約24時間のバッテリ寿命を持つスタイリッシュ防水ポータブルのBluetooth / NFCスピーカー
  • SRS-XB2 耐水手のひらサイズのポータブルワイヤレスspeakerwith約12時間のバッテリ寿命
  • MDR-XB650BT 低音ブースター構造と約30時間のバッテリ寿命を持つ軽量ワイヤレスヘッドホン

Google翻訳の文章でそのまま掲載してますが、製品として発表になったのは上記の4機種。先月、ソニーストアで販売終了になった「SRS-X33」の後継モデルなどになるようです。

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☆ソニーヨーロッパ「It’s all about that bass – Sony’s new range of EXTRA BASSTM Audio」

MDR-XB650BTはLDACではなくAAC、aptXでの伝送になるそうです。4時間の充電で約30時間の連続再生ができるとなっています。

ヨーロッパでは4月以降の出荷開始になるとのこと。

【PS-HX500 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

 

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続いて「Life Space UX」製品の紹介です。日本では昨年から発売になっている電球スピーカーですが、アメリカでもこれから製品販売が始まるそうです。加えて有機ガラスにより全方向に音を広げる「グラスサウンドスピーカー」が登場。

日本でもこの春に発売されるそうです。

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そして、これも注目製品。ポータブル超短焦点プロジェクターも日本で発売になるとのこと。

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10cm四方の小型サイズにスピーカーとバッテリーも内蔵。22~80インチの映像投写ができるとなっています。

Life Space UX 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

☆engadger『投写距離わずか数センチ、 ソニーの超短焦点小型プロジェクターの不思議なワクワク感とは』

 

 

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そして、ここで新しいロゴマークが公開されます。4K解像度と広い輝度信号に対応するHDRに対応する製品に4K HDRのロゴがつくそうです。

その第一弾製品が新型の4Kブラビアになります。

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☆ソニーヨーロッパ「Uncover real life detail with Sony BRAVIA 4K HDR」

原文によるとブラビアXD93に新開発の「スリムバックライトドライブ」を採用しているとのこと。

日本ではどんなモデルラインナップでこの技術が使われるんでしょうね。

【新型HDR/4Kブラビア 関連記事掲載のニュースサイト一覧】

☆インプレス AV Watch『ソニー、薄型HDR/4K BRAVIA発表。4,000nitの超高輝度4Kも』
☆Phile-web『<CES>ソニー、新バックライト技術搭載の4K HDRテレビ。直下型と同様の駆動を実現』

☆Phile-web『<CES>次世代BRAVIAに搭載? 4,000nitの超多分割LED駆動「Backlight Master Drive」詳細を聞く』

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続けて、ソニーピクチャーズがアメリカにて4Kストリーミング配信サービス「ULTRA」を開始することが発表になります。

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昨年、4K BDのソニーピクチャーズのタイトルが発表になったときに人気タイトルがラインナップされていなくて不評をかっている、というのが海外の記事にありましたが、どうやらこの新サービスがあったからのようですね。

まだ公開されていない「The Walk」を初めて、こちらはソニーピクチャーズの人気タイトルがズラッと並ぶようです。映画の新作タイトルの4K配信はまだ日本でもサービスがありませんので、これが日本でも利用できるようになるといいのですがどうなるでしょう。

【ストリーミング配信サービスULTRA 関連記事掲載のニュースサイト一覧】 </font >

☆Phile-web『<CES>ソニー、テレビ向け4K HDRストリーミング配信サービス「ULTRA」を米国で’16年開始』

 

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会場ではPlayStation VRの姿がちらほらと見えていたんですが、これについて正式発表はなく、以上でプレスカンファレンスは終了となっています。

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☆ソニーヨーロッパ プレスリリースページ

カンファレンスでは紹介されていませんが、同時に公開されたヨーロッパのプレスリリースでは他にも多数の製品発表が行われています。

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☆ソニーヨーロッパ「Beyond the Blu-ray: Sony introduces High-Resolution Premium Audio and Video Player」

こちらはHigh-Resolution Premium Audio and Video Playerという製品で型番は「UHP-H1」というモデルになります。

192KHz/24bitとDSD 5.6MHzのハイレゾ音声に対応するオーディオプレーヤーなのですが、BDプレーヤーからの信号を音声と映像にわけて映像をミュートして出力することが可能。電気的相互干渉を低減して純粋に音を楽しむためのプレーヤーとして利用するそうです。

SongPal対応、LDAC対応などオーディオセンターとして使えるのと、HD信号を4K 60P信号にアップスケールして出力することもできるとなっています。

同時に発表されている「BDP-S6700」は4Kアップスケーリング対応のBDプレーヤーとなっていて、新規格の4K BD再生のためのプレーヤーではない様子。

4K BDの再生プレーヤーの登場を期待していたんですが、どうやらこのタイミングでの発表はないようです。

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☆ソニーヨーロッパ「Every day is an adventure with Sony’s newest Action Cam」

ヨーロッパではアクションカムのニューモデル「HDR-AS50」も発表になってます。型番にVがないのでGPS機能を搭載していない模様。しかし3倍まで使えるスムーズズーム機能が利用できるのと、8メガピクセルでのタイムラプス撮影が出来る様になっています。

すでに日本でリリースされましたがPlayMemorires Home Ver.5.1にて4Kタイムラプス動画の作成ができるようになっています。ハンディカムで利用ができることになっていますが、アクションカムAS50でもそれが利用できます。なお、従来のアクションカムはタイムラプス撮影をすると画像サイズは2Mサイズになってしまっていたので4Kタイムラプスの素材の撮影には利用ができませんでした。

価格も安くなりそうですね。ヨーロッパでは2月から出荷が始まるそうです。

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☆ソニーヨーロッパ「Sony boosts Wearable line-up with launch of new WS413 / WS414 Walkman」

最後は新型ウォークマンです。ヘッドホン一体型のスポーツタイプWシリーズに新型のWS410シリーズが登場。

従来は海水に対応するモデルではなかったのですが、新型モデルでは防錆コーティング技術などにより海水での使用にも対応するとのこと。またアンビエントサウンドモードを利用することで内蔵マイクを利用して周囲の音を拾って聞くことができるとのこと。ジョギング仲間との通信などができるそうです。

密閉型ヘッドホンの欠点は装着時に周りの音が聞こえなくなってしまうことなんですが、それを解消してくれるモデルの登場は大歓迎です。容量は8GBと4GBモデルがあり、音楽再生時間は約12時間となっています。

 

以上、CES 2016のソニープレスカンファレンスとソニーヨーロッパで発表になった新製品のプレスリリース情報でした。

これらの製品についてはあくまでも海外向けにアナウンスしている製品であり、日本国内向けに必ず全ての製品が販売されるというわけではありません。近日中に日本国内向けにもアナウンスがあると思いますので、現時点でのメーカーへのお問い合わせはご遠慮ください。

販売店向けにリリース情報がありましたら、すぐに当店blogでも新しいお知らせとしてレポートいたします。

 

☆ソニー(株)ニュースリリース「CES 2016 出展について」はこちらから

 

【CES2016 取材をしているニュースサイト一覧】

☆RBB TODAY『【CES 2016】今年のトレンドはどうなる!? 6日に開幕へ』
☆インプレス『Impress Watch 特集 CES 2016』
☆IT Pro『[CES2016]米ラスベガスでCESが開幕、IoTやPCの最新製品に注目』

 

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