“α77 II”で撮る『いくぜ東北』新幹線

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新発売のデジタル一眼カメラ”α77 II”のファーストインプレッションです。というかカメラのレビューをお届けするほどの腕は相変わらず身につけていないもので、中級機”α77 II”を初級者カメラマンが使うとどうなるのか、といういつもながらの感想レポートになってしまうのですが、今回は鉄道写真に挑戦してきました。

“α77 II”の最大のポイントでもあるAF性能を試すべく、東北新幹線の撮影に挑戦です。

 

■東北新幹線の撮影に挑戦!

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さて、5月に開催された“α”特別体験会で中井精也氏がトークショーをされて、トークショーに参加されたお客様からまた聞きでいろいろお話をうかがっています。

先月発売されたデジタルカメラマガジン6月号にも中井精也氏、中野耕志氏の”α77 II”についての記事が掲載されていてソニーのイベントと連動しているかのような内容にびっくり。私も雑誌を買ってきて拝見させていただきました。

デジタルカメラマガジン 2014年6月号

デジタルカメラマガジン 2014年6月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: インプレスジャパン
  • 発売日: 2014/05/20
  • メディア: 雑誌
 

特に中井精也氏の、待ちに待ったカメラ的なお話は心を射止めたというか、そうか鉄道写真って動きモノの撮影ではあるけど被写体が中央にいるとは限らず、構図を決めて動く被写体を隅の方に持って行きつつ撮影することとかもあるわけです。

そうなると”α77 II”の広いAFエリアはかなりの武器になるだろうし、連写性能も非常に重要。あと中井さんは昨年から言っていますがEVFは一度慣れてしまうと後戻りできない良さがあるということで、そのあたりは私も完全に同感。

まだ自宅に”α550″という最後の光学ファインダー搭載の”α”があるんですが、たまに使ってみると光学ファインダーではもう信用ができなくなってしまっている自分がいたりします。わかるわかる。。。と記事を拝読させていただいた次第です。

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今回の”α77 II”の作例写真でもこの東北新幹線E6系「こまち」の赤い新幹線の写真はインパクトありますよね。セミナーではこのカットの前後の連写写真を全て披露していたそうですが、運転手さんが指差し確認をしているこのシーンをベストショットとして選んでいるそうです。よく見るとほんとだ、運転手さんの白い手袋が見えます。

向かってくる新幹線を手前から狙って、それをAFがすべて追従するって本当に出来るの? ”α”で? さすがにこういう撮影はプロカメラマンでもマニュアルで全部追うなんて不可能だろうしカメラの性能で撮影ができるものなら自分でもやってみたいなぁ、ということで、今回は中井精也氏みたいな写真を撮るべく、東北新幹線の撮影に挑戦してきました。

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行ってきたのは埼玉県の大宮駅です。東京、上野を通って東北に向かう東北新幹線ですが最初の停車駅になるのがここ大宮駅。いろいろWEBで調べて見たところ、ここのホームに撮影スポットがあるそうですのでそれを試してみます。

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にわか鉄ちゃんな私ですが、基本的なルールというかマナーは勉強しています。

電車に向かってフラッシュをたいてはいけない。ホーム内で三脚を立ててはいけない。その他、運行に支障を来すこと、危険な場所での撮影などはもってのほか。そう、私もNHKで放送していた鉄道写真の番組を見ているんです。広田先生の話をダニエル・カールさんと一緒に聞いていたんです。そのときに学習したことを試すときがやっとやってきました。

先日、夏の旅行計画立案のために買っておいた時刻表ももってきて、これで新幹線がやってくる時間をチェックしたりもします。

 

■大宮駅でスタンバイ

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さて、そんなわけでやってきたのが大宮駅。ここでは新幹線ホームに入場するために入場券を買って入ることができます。大宮駅までの電車賃の他に入場料360円がかかります。これで2時間ホームにいられるとのこと。(私は知らなくて2時間を超えてしまったんですが追加料金を払うことで出場させてもらいました。)

大宮駅の新幹線ホームは3本あるんですが真ん中のホームが使われることはなく、下りは17、18番線だけ。上りは13、14番線だけが使われているそうです。まずは東京に向かう上り線の撮影に挑戦。13、14番線ホームにやってきて、一番後ろの方、仙台・新潟・長野寄りのホームの端に向かいます。ここはホームの幅もあり視界が開けているので撮影がしやすい場所。

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持ってきた”α77 II”+SAL70400Gで先を狙うとこんな感じになります。向こうからやってくる新幹線が顔を出したところで”α77 II”のロックオンAFを使ってAF追従を開始します。

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ロックオンAFの一般的な使い方ですがプログラムオートなどにしておき、これで連写モードにします。ロックオンAF機能をオンにしておくと、十時スティックを押し込むことでこくしてセンターに四角い枠が表示され、それを追従してもらいたい被写体に重ねて、再度スティックを押します。

これでカメラが被写体を認識してずーっとAFを追ってくれます。

秒12コマの速度優先連写の場合もロックオンAFは使えるんですが、私みたいな素人でもAF追従をしてくれていることがわかる「ターゲット枠」が出現しないんです。いろいろ試してはいるんですが、今回のメインの使い方はプログラムオートで連写速度Hiの秒8コマ撮影でのロックオンAF撮影です。

言葉にするとなんか大変そうに聞こえますが、何度かやってみると慣れてきます。そう、こういう新幹線とか羽田空港の飛行機とかって短時間にドンドン被写体がやってきてくれるので、こういう練習にはもってこいなんですよね。失敗しても次から次へと練習台がやってきてくれます。

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まずはJPEGスタンダードなど、連写枚数が多いモードで試し撮りです。うわー、これすごいですね。どかどか連写ができます。

もっと被写体を引きつけてここぞというところでタタン!と短く連写で切り取る、なんてことがしたいんですが、慣れるまではきっとこれで良いんです。

しかし、これはすごいなぁ。中井先生も言ってましたが一度ロックさせればフォーカスが外れる事ってまずないんですね。撮ってきた写真、ほぼ全部バッチリAFが合っています。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO200 焦点距離600mm相当

ホームに入構する直前で新幹線も猛スピードで走っているわけではありませんが、いやいや、わざわざそんな猛スピードのところを狙わなくても良いじゃないですか。新幹線の全編成が見られて、しかもこんなに綺麗に新幹線が撮れるなんて初めてです。(気温がちょっと高くカゲロウが出てしまっていますが。。。)

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO125 焦点距離600mm相当

普段、職場の近所で見る東海道新幹線はそれほど車両のバリエーションがあるわけではないのですが、東北新幹線、長野新幹線、上越新幹線、山形新幹線、秋田新幹線が通る大宮駅はバリエーションが多く、面白いですね。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO100 焦点距離345mm相当

デビューしたばかりの時のE5系「はやぶさ」とかちらっとでも見られたら嬉しかったんですが、今はだいぶ編成が増えているみたいで、たくさん見ることができます。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO2000 焦点距離600mm相当

秋田新幹線のこまちとくっついて走っていることが多いみたいですが、そうか、はやぶさが前でこまちが後ろという図式が多いんですね。

ということは赤いこまちが先頭車両という図は下り線を撮影しないといけないみたいです。ホームを移動してみます。

 

■17、18番ホームの東京寄りで新幹線をロックオン!

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こちらは17、18番ホームの一番東京寄りの場所。ここは先に行くとホームが狭くなるのと目隠しや柵があって、ホームの端まで行くと新幹線が見えなくなってしまいます。ここはずばり、端から数えて3本目の柱のあたりがベストポジションなんです。ここから望遠レンズで先の線路を狙います。

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ちなみにこれは2本目の柱で撮ったモノ。手前に柵が映り込んでしまっています。

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柱をあともう1本離れると、こうして柵が線路にかぶらなくなるため車両に柵が映り込まない、というわけです。

ここまで後ろの方のホームだとあまりお客さんはこなくて、基本的にガラガラではあるんですが、たまに長い車両が来るときはお客さんがきます。邪魔にならないように注意して撮影。

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だいぶ慣れてきたので今度は「RAW+JPEG」での撮影に切り替えます。JPEGだけでの撮影なら90枚くらい連写できるのでほぼ無限に撮りまくることができるんですが、RAW+JPEGになると2~3秒でバッファがいっぱいになります。油断するとすぐに一杯になってしまうので、ここぞというところでシャッターを切るようにします。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO160 焦点距離600mm相当

だけど、これがなかなか上手くいきません。やはり気がせってしまって、ついシャッターを切るのが早くなってしまい、もうちょっと手前まで寄せられなくて。。。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/500秒 ISO125 焦点距離450mm相当

でも、だんだん狙いに近い写真が撮れるようになってきましたよ。これで赤いこまちが来てくれたら。。。

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ILCA-77M2+SAL70400G2 F5.6 1/1000秒 ISO160 焦点距離420mm相当

ということで、撮ってこれたのがこちらの写真でした。中井氏の撮った作例の様に運転手さんまで撮ることはできませんでしたが、なるほど、確かに”α77 II”のロックオンAFを使えば、こういう写真が腕には関係なくしっかり撮れてしまうものですね。

なお、撮ってきた写真、本当に全部フォーカスを外しているモノが1枚もないのか?と、言えばあることはあるんです。ですが、それって私が途中でロックオンAFを使わないで撮影したカットもあって、そのときのものの様な気がして。。。たぶん、ロックオンAFを使っているときに外しているモノは1枚もないと思うんですが、はっきり断言できなくてすみません。(こういうところがプロと素人の違いですね。ごめんなさい。)

 

で、このときは2時間半くらいの撮影をして撮影枚数は700枚を超えるくらいでした。テスト撮影とか調整のために撮影したカットをのぞいて私が撮影した全カットをタイムラプス風に動画にしてつないでみました。

これを見ていただくとそのAF精度の高さがおわかりになるかも!?

 

ということで、”α77 II”遊びですが、たっぷりと楽しませてもらってきました。

いやぁ、これは楽しいです。鉄道知識がないもので、やってくる列車を片っ端から撮っていたんですが、途中、見たこともない新幹線がきたんです。

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あとで調べて見たところ、これが新しい山形新幹線だそうで、現在は1編成しか走っていないとのこと。こういうのがやってくることがわかっているならば、先に東京からの下りホームで待っていたのに。。。というところでした。

こういうのが鉄道写真の楽しみでもあるんですね。

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初めての挑戦でこんなに上手いこと撮れたもので私はすっかり有頂天です。望遠レンズと”α77 II”があれば、もう何でも撮れてしまう様な気分。

先週のブルーインパルスとかもあと1週遅く飛んでくれていたら、”α77 II”で追ったのになぁ。

今回はプログラムオートでのロックオンAFを中心に使っています。他にも”α77 II”には速度優先連写時には別のロックオンAFを使うなど技がありますので、そちらも次回は挑戦して、ちょっとずつ”α77 II”を使いこなせるようになりたいと思います。

しかし、これはいいですね。これから何年も楽しめそうなカメラを手にしました。次は中野耕志氏の飛行機撮影の真似をしてみなくちゃ!

 

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